雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

Sing Me Softly of The Blues

2016-04-30 | 音楽

今日は朝起きてスタバに行って朝の気持よい時間を過ごしたかったんですが、やはり二度目かましてしまいました。

やるやるとは思っていたけど。

でも明日は朝一でスタバに行くんだ。

 

さて今夜のジャズは前回に続いて、アート・ファーマー盤から『Sing Me Softly of the Blues』。

 

 

Sing Me Softly of the Blues
Imports
Imports

 

1.Sing Me Softly of the Blues
2.Ad Infinitum
3.Petite Belle
4.Tears
5.I Waited for You
6.One for Majid

Art Farmer(tp)
Pete La Roca(ds)
Steve Kuhn(p)
Steve Swallow(b)

 
前に紹介したModern Artは非常に穏やかで聴き心地の良い一枚でしたが、本作はファーマー盤としてはかなり攻めています。

メンバーにはジョン・コルトレーンのバックを務めたこともあるスティーヴ・キューン、スティーヴ・スワロー、ピート・ラロカという当時の気鋭のリズム・セクションを従えています。

多分録音された65年という時期もあるのでしょう、フリージャズなどの新たな波の中で、ファーマーも冒険したんじゃないでしょうか。

キューンやラロカのエッジの効いた演奏に触発されてか、ファーマーの演奏では珍しく熱いものを感じます。

特に2曲目。

この曲はポール・ブレイの元奥さんのカーラ・ブレイの作品。

独特なリズムをキューンらはガツガツと攻めていく中で、ファーマーも燃えてます。

 

The Art Farmer Quartet - Ad Infinitum

 

ちなみにこのアルバムの邦題は『ブルースをそっと歌って』。

ネーミングの妙ですね。

 

明日は朝一スタバに行って、部活の終わったYuさんと合流し、梅田へ行ってくる予定です。

超安・近・短ですね。

 

 

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Modern Art

2016-04-30 | 音楽

GW始まりましたね。

と言ってもYuさんは部活に行くのでいません。

奥さんも最近始めた仕事でいません。

私一人ぼっち・・・・。

家の中でウクレレを自主練するのもいいけど、なんかちょっともったいない気がする。

明日は武庫川でポタリングをしよう!・・・と張り切っているけど朝だるーいって言いそう。

 

さてGWなので、今夜のジャズは気持ちいい作品を紹介したい。

最近60年代でもクセの強いジャズをご紹介していましたので、久しぶりに王道的で、ジャズ入門書には必ずと言っていいほど登場する一枚を。 

アート・ファーマーの『Modern Art』。

 

モダン・アート
アート・ファーマー,ベニー・ゴルソン,ビル・エヴァンス,アディソン・ファーマー,デイヴ・ベイリー
ユニバーサル ミュージック

 

1.Mox Nix
2.Fair Weather
3.Darn That Dream
4.The Touch Of Your Lips
5.Jubilation
6.Like Someone In Love
7.I Love You
8.Cool Breeze

Art Farmer (tp)
Benny Golson (ts)
Bill Evans (p)
Addison Farmer (b)
Dave Bailey (ds)

 

ベニー・ゴルソンとの2管クインテット構成。

ピアノにはなんとビル・エヴァンス。

ちなみにベースのアディソン・ファーマーとはアートの双子の兄弟。

 

ファーマーの音はほんとにきれいですね。

もちろんいい意味です。

同世代のマイルス・デイビスやリー・モーガン、クリフォード・ブラウンと言った曲者たちとは一線画したトランペットのお手本のような演奏です。

本作が名盤と呼ばれる所以は、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズでもアレンジャーとしての腕を見せたゴルソンの存在が大きいのではないでしょうか。

そして楽曲も然ることながら、演者としてもファーマーとの相性は抜群だと思います。

温かく穏やかなファーマーと変にクセがなくやはり穏やかなゴルソン。

この後も両者は一緒に共演しているのも頷けます。

またエヴァンスの参加で、エヴァンス・ファンとしては少し色めいてしまうのですが、それ程目立つわけではありません。

程良いサポート姿勢がいいですね。

 

本盤のなかではゴルソンの曲の2曲目とかいい感じです。

 

Art Farmer & Benny Golson - Fair Weather

 

クセになるようなアルバムではないですが、まあ間違いないですよ。

 

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職人技

2016-04-28 | ファッション

最近の私はメガネで過ごすことが多くなってきています。

コンタクト中心だったんですが、髪型をアーミーカットにしてからメガネが意外と似合うんじゃないかな、ということで。

その時に新調したのがOliverPeoplesのサーモントブロウ型のVicoでした。

 

 

メガネのデザインは気に入っているのですが、実は今ひとつフィットしていませんでした。

というのもこのメガネ、大阪のOliverPeoplesで購入したものではなく、ネットで購入したものなんです。

 

で、とあるメガネ屋(全国チェーン)でレンズを購入して、その際に一応フィッティングしてもらいました。

しかしそのメガネ屋の店員さん、あまりフィッティング上手じゃなくて、すぐにズレてきちゃう。

 

すぐズレてあまりにイライラするので、今日白山眼鏡店にサングラス修理に行ったついでにメガネをフィッティングしてくれないか交渉。

基本的には他店のメガネNGなんだそうですが、白山眼鏡店のメガネ2本・サングラス1本もっているのでお願い!!って頼んでやってもらいました。

だって白山眼鏡店のメガネは全て私にフィットするんですよ。

だからその人にお願いしました。

 

そしたら・・・もう全然違う。

めちゃフィット。

やっぱり白山眼鏡店のあの店員さん、フィッティング上手いんですよ。

職人ですね。

 

メガネがフィットするだけで、こんなに気分が良くなるなんて。

やっぱりメガネはブランドの直営店で買うに限る。

特に白山眼鏡店で。

今回デザインでOliverPeoplesにしましたが、こんなに気分が違うなら白山眼鏡店のサーモントブロウでも良かったかも。

 

昨今のメガネのデフレ価格からすると少し高いかもしれないですが、長く使うこと、そしてあとあとのメンテナンスを考えるとオススメは『白山眼鏡店』で!!

無理聞いてくれてありがとうございました。

 

 

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Volunteered Slavery

2016-04-27 | 音楽

今夜のジャズはローランド・カークの人気作『Volunteered Slavery』をご紹介。

 

ヴォランティアード・スレイヴリー
ワーナーミュージック・ジャパン
ワーナーミュージック・ジャパン

 

1.Volunteered Slavery
2.Spirits Up Above
3.My Cherie Amour
4.Search For The Reason Why
5.I Say A Little Prayer
6.Roland's Opening Remarks
7.One Ton
8.Ovation And Roland's Remarks
9.A Tribute To John Coltrane: Lush Life / Afro-Blue / Bessie's Blues
10.Three For The Festival

Roland Kirk(ts,mz, stritch, cl, flu,whistle, voice, Stylophone)
Charles McGhee (ts#1,5)
Dick Griffin(tb#1,5)
Ron Burton(p)
Vernon Martin(b)
Charles Crosby(ds#1)
Sonny Brown(ds#2-5)
Jimmy Hopps(ds#6-10)
Joe Habad Texidor(tambourine)
The Roland Kirk Spirit Choir (tracks 1-5)


本作はアナログ盤ではA面がスタジオ収録、B面がライブ盤と言う構成になっています。

A面はゴスペルを中心に展開されていますが、1曲目なんかは途中から人気絶頂のThe Beatlesの「Hey,Jude」のフレーズが入ってきたり、2曲目にはスティービー・ワンダーの名曲をフルートで演奏したり、5曲目はバート・バカラックの曲が流れの中でコルトレーンの「至上の愛」になっていたり、とエンタメ性の高い作品ですね。

 

Roland Kirk - Volunteered Slavery

 

Rahsaan Roland Kirk - My Cherie Amour

 

Roland Kirk - I Say A Little Prayer
 

 

そして9曲目にはコルトレーン・トリビュートということで、「Lush Life」「Afro-Blue」「Bessie's Blues」のメドレーとなっています。

 

Roland Kirk - Volunteered Slavery Live Side B, Recorded At ? Newport Jazz Festival

(7分28秒辺りから)


フリージャズはなりを潜めていて、絶頂的に盛り上がっています。

しかしジャズという音楽の可能性を広げてくれています。

これもローランド・カークを語る上では必聴盤です。

 

ちなみに今夜のホークスも勝ちました。

和田が3連勝。

打線は内川が1発を含むマルチ安打で大活躍。

これで柳田と松田の二人が打ち始めると多分手がつけられない打線になるんですけどね。

後ろの中村、長谷川がまずまず当たっていますしね。

着実に貯金を伸ばして、ぶっちぎっちゃいましょう。

 

 

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13連勝

2016-04-27 | そのほか

ホークス、昨夜も勝ちました。

先発のバンデンハーグはこれで来日以来負けなしの13連勝。

まあホークス打線に救われている部分も多少はありますが、ただ大崩れすることがないので安心して見られます。

 

そして打線は長谷川がココのところ調子がいいですね。

4月24日の試合で、一塁へのヘッドスライディングでアウトになった際に珍しく気色ばんでベンチで手袋を投げつけていました。

その後のHRでは吠えていましたし、気合が入っていました。

今年から選手会長ですし、若手にいい姿を見せています。

 

今夜の先発は和田。

オリ戦では通算22勝挙げているので今夜も良いピッチングを期待しています。

 

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Some Other Time: The Lost Session From The Black Forest

2016-04-25 | 音楽

今夜のジャズ。

久しぶりに新譜で。

今年はジャズ・ジャイアントたちの新譜が結構出ていますね。 

今日はピアノ・トリオといえば、のビル・エヴァンスの未発表アルバム『Some Other Time: The Lost Session From The Black Forest』をご紹介。

 

 

CD1
1.You Go Right To My Head
2.Very Early
3.What Kind Of Fool Am I?
4.I'll Remember April
5.My Funny Valentine
6.Baubles,Bangles and Beads (duo)
7.Turn Out The Stars
8.It Could Happen To You
9.In A Sentimental Mood
10.These Foolish Things
11.Some Other Time

CD2
1.You're Gonna Hear From Me
2.Walking Up
3.Baubles, Bangles and Beads (trio)
4.It's Alright With Me (Incomplete)
5.What Kind Of Fool Am I?
6.How About You
7.On Green Dolphin Street
8.I Wonder Why
9.Lover Man (Oh Where Can You Be?)
10.You're Gonna Hear From Me (Alt Take)

Bill Evans(p)
Eddie Gometz(b)
Jack Dejohnette(ds)

 

メンバーは、エディ・ゴメスにジャック・デジョネット。 

グラミーを獲得した『At The Montreux Jazz Festival』のトリオ構成です。

 

At The Montreux Jazz Festival
Polygram Records
Polygram Records

 

このトリオは6ヶ月しか活動しておらず、発表作品はかの作品のみでライブ音源ですが、本作はスタジオ録音。

わざわざスタジオ録音までして、どうしてこれまで発表されてこなかったのか。

当時のエヴァンスはVerveとの契約があったため発売の権利を得ることができず、そのままお蔵入りしてしまった、ということのようです。

 

肝心の演奏ですが、個人的にあまりベースのゴメスを評価していなかったのですが、本作ではその才能が抜群に発揮されていると思います。

エヴァンスとのデュオでのやり取り、トリオでのソロ、良いベーシストであることを認識しました。

エヴァンスの作品はついついエヴァンスの音に注力するあまり、ベーシストはスコット・ラファロくらいしか評価していなかったのですが、これはゴメスに謝らないといけません。

 

よく過去の未収録作品とか発表されますが、やはり生前に発表されたものを凌駕するような作品となるとなかなかないものです。 

その点で本作は生前作品と肩を並べる作品ではないでしょうか。

録音状態もいいですし、エヴァンスファンならずとも手を出すべき作品だと思います。

 

Bill Evans - Some Other Time (Mini-Documentary)

 

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Live at the Village Vanguard Again

2016-04-24 | 音楽

「ジャズ・マンといえば」という質問をすれば、マイルス・デイビスとともに首位争いをするのが、ジョン・コルトレーン。 

何と言っても日本人なら誰でも聴いたことのある「My Favorite Things」。 

 

My Favorite Things
Atlantic / Wea
Atlantic / Wea

 

マイ・フェイバリット・シングス  ジョン・コルトレーン

 

彼の人気を不動のものとした1曲。

幾度と無くコルトレーンはこの曲を演奏するが、もっとも度肝を抜いた「My Favorite Things」は本作だと言っても過言じゃない。

Live at the Village Vanguard Again』における「My Favorite Things」・

 

Live at the Village Vanguard Again!
Impulse Records
Impulse Records

 

1.Naima
2.Introduction to My Favorite Things
3.My Favorite Things

John Coltrane (ts,ss, fl,b-cl)
Pharoah Sanders (ts, fl)
Alice Coltrane (p)
Jimmy Garrison (b)
Rashied Ali (ds)

 

ソプラノ・サックスで登場し、どこに進むのか、なかなか例のテーマが出ないな・・・と思っていると、ここぞ!と言うところでテーマが登場。
ついホッとしてしまう。

その時に心地よさがこの「My Favorite Things」の魅力なんですよね。

その後ファラオ・サンダースのゴリゴリのソロが始まり、せっかくコルトレーンが築いてきたテーマまでの一連の流れが崩れ去ってしまう。

その崩壊のプロセスはある種爽快で、しばし原曲を忘れてしまう。

そして終盤に差し掛かってきて、コルトレーンのソロ。

崩壊されたテーマへのプロセスをまた構築し始め、再びテーマが流れた時、喝采を送りたいほどの安堵感。

本作のリリースが66年、コルトレーンが亡くなったのが67年。

死を前にして、彼の生涯をかけた「My Favorite Things」が完成したのだと思います。

必聴です。

John Coltrane, My Favorite Things, Village Vanguard Again 1/2

John Coltrane - My Favorite Things, Village Vanguard 2/2

 

これぞ彼の集大成だと信じています。

 

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Smokin' at the Half Note

2016-04-23 | 音楽

今日は奥さん不在だったので、Yuさんと二人で部活の道具を買いに行っていました。

Yuさんはバドミントン部に入ったようです。

テニス部とどちらにしようか最後まで悩んだようですが、先輩にも知っている子がいて、同級生でも友達が多くいるバドミントン部にしたとのこと。

ラケットとシューズを買って、ラケットにグリップテープを巻いてもらいました。

土日も練習があるので、明日も行くようです。

こうやって親離れしていくんでしょうね。

少し寂しい気もしないではないですが・・・・。

 

さて今夜のジャズ。

新譜をそっちのけで過去盤を聴いています。 

今過去盤がマイ・ブームなんでしょうか。 

新譜で可能性が広がるジャズを大いに愉しみ、そして過去盤でジャズの奥行きを知る、といったところです。

ウィントン・ケリーとウェス・モンゴメリーの二人の共演で『Smokin at the Half Note』。

 
Smokin at the Half Note
Polygram Records
Polygram Records
 

1.No Blues
2.If You Could See Me Now
3.Unit 7
4.Four on Six
5.What's New?

Wynton Kelly (p)
Wes Montgomery (g)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)

 

本作は2曲目まではライブ音源で、残りはスタジオ録音というちょっと変わった作品。 

ただ、それで大きく違いがあるかというとそうでもなくて、ソロ後の拍手の有無など差があるものの演奏の質はそれ程違わず非常に良い作品だと思います。

ケリーのソロは優美でいて気品がありますが、1曲目などはファンキーな一面を見せるなど聴きどころ満載。

さらにモンゴメリーにいたっては、短いリフからの聴かせるソロ、そして圧巻のオクターブ奏法。

オクターブ奏法の開祖としての実力をいかんなく発揮して、音の厚み・暖かみを増しています。


Wynton Kelly Trio (Wes Montgomery)_ No Blues (Shorten Version)

 

モンゴメリーの名盤です。

 

さて明日は一人お留守番だな。

どっか買い物にでも行こうかな。

 

 

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残念

2016-04-22 | そのほか

昨日は会社で復職審査委員会がありました。

私自身はその場に立ち会うこともなく、主に主治医及び産業医の診断結果と私の日常を記録したものをもって会社の人事が判断します。

 

で、その結果が今日わかったのですが、残念ながら今回の復職は認められず、継続して治療・療養することと判断されました。

今後の課題や注意点などの詳細は今日の時点で明らかにならなかったので、来週以降に分かると思います。

 

私としては復職に向けた経緯がありますので、やはり残念です。

ただ一方では、自分では分からないことを第三者に判断してもらうことも大事なことだと思っています。

なので、今回の決定に関しては甘んじて受けたいと思います。

 

またしばらくはリワークに通うことになります。

まあ腐ることなく、生活リズムを保ちつつ、復職に向けて準備しようと思います。

幸い休職期限はまだ2年ほど残ってはいますし(ただそんなに呑気に構えていられないですけど)、焦る気持ちを抑えて、自分の体調を整えていきましょう。

 

 

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My Name Is Albert Ayler

2016-04-22 | 音楽

今夜のホークス戦は中止。

好調ホークス打線が涌井をうち崩すところを是非見たかったんですがね。

残念。

 

さて残念な一方私のジャズの温故知新は絶好調で、これまでのジャズ・ジャイアントたちはどういう演奏、特に名演をしてきたのか、実際に聴きたくなって、新譜を買ってるそばから旧譜も探すということをやっています。

ボチボチ届いてきているのですが、そこで聴いた中でも「これぞ」と思うジャズ・マンのものについては、さらに色々調べて気になる作品をまた探す、ということを繰り返しています。

なので新譜漁りが滞ってきていますが、まあそこは気になる方を先に聴くということで。 

で先日から、チャールズ・ミンガスやローランド・カークなど「濃い」ジャズを聴いていて、これが実に愉しい。

特にライブ盤。 

思い思いのソロを繰り出していて、これはスタジオ録音とは違った、観客の盛り上がりで興奮してきます。 

私、自宅ではヘッドホンを付けて聴いているので、TVを見ているYuさんなんかは、いきなり父が”うお!”とか”イエーイ”なんて急に言うものだから、白い目で見てくることもしばしば。 

いつかは自分の書斎を設けて、目一杯聴きたいです・・・・。 

そして今夜のジャズはアルバート・アイラー。 

フリージャズのリーダー的な位置づけでなかなか評価されるまで時間がかかったそうですが、今夜はそんなアイラーのデビュー盤の『My Name Is Albert Ayler』をご紹介。

 

My Name Is Albert Ayler
MUZAK
MUZAK

 

1.Introduction by Albert Ayler 
2.Bye Bye Blackbird 
3.Billie's Bounce 
4.Summertime 
5.On Green Dolphin Street
6.C.T. 

Albert Ayler (ss,ts) 
Niels-Henning Orsted Petersen (b) 
Niels Brondsted (p) 
Ronnie Gardiner (ds) 

 

彼がデビューした当初、米国では「なんじゃこの演奏」と早速キワモノの片鱗を見せつけていたらしいのです。

で、新しいジャズに寛容な北欧(スウェーデンやデンマーク)で活動し、晴れて彼のリーダー作としてリリースされたのが本盤になります。 

そしてメンバーに気になる名が。 

そう若き日のNHOPです。 

当時16歳だったとのことですが、この歳でサヒブ・シハブの録音にも参加していたんだからとんでもない悪童、もとい才能だったんでしょう。 

イントロを除いた5曲中4曲はスタンダード。 

 

Albert Ayler - Bye Bye Blackbird (2/6)

 

Albert Ayler - Summertime (4/6)

 

中々度肝を抜く演奏ですね。 

アイラーの音はデビューの時からぶっ飛んでますね。 

まだこの時いわゆるフリージャズというほどの演奏ではない。 

思い切り叫ぶように吹きまくっているけど。

大きくコードを崩すことはない。 

けど、これからのフリージャズを背負っていく素養はこの時点で既に準備出来始めているように感じます。 

厳密に言って「ピヒャー」とか「ブヒャー」が出たからフリージャズ、というわけではないんですよね。 

曲の進行コードに即して演奏していたら、それはある程度従来の演奏でしかないのですが、この時点でアイラーはフリージャズの道に行かねばならない、その道ができていたのでしょう。 

ちなみにNHOPは息のあったウォーキング・ベース(時に高速)で存在感バッチリ。

個人的にはアイラーとNHOPがここでつながっていたとは、と驚きです。 

 

少しジャズが好きな方ならアルバート・アイラー(!!)って聞いただけで、いやいや聴かないし、という方も多いと思いますし、何と言っても私がそうでした。

それが最近面白いんですよ。

ジャズって、現代の日本ではピアノトリオの演奏だけがもてはやされる環境ですが、いやいやこんな雑多でゴリゴリが面白い。

多分これからちょこちょこアルバート・アイラーとローランド・カークが出てきます。

なんて言っても今のお気に入りだから。

 

 

 

 

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