機会があって、短い期間に何度か利用したけど、なんと言うか、どこか大陸的なムードの漂う、独特な雰囲気を持っている路線だな。平坦な土地をどこまでも走り続ける。途中の小さな駅はどこか時代に取り残されたような、クラシカルなムードを漂わせている。
かといって、決して鄙びているとか、枯れたようなムードではない。大きな鉄橋、巨大な工業地帯、新築のマンションがあるかと思うと、広々とした田園地帯が広がったりと、車窓を眺めていて飽きない。首都圏だと私鉄なら東武鉄道とか、東北、高崎線、常磐線、千葉方面なんかは開けたところを走っていくが、車窓がやや単調になるきらいがある。駅施設や電車も、都心部と変わらないのでそんなに興味を引かないのだ。スケールの大きさから言うと、首都圏の鉄道の方がずっと大きいのだが、名古屋線の方がなぜかゆったりした長大な路線というかんじがする。
名古屋線の電車は細かいところでは色々変わっているのだろうけど、特急電車などはそれこそ何十年も活躍し続けている。この辺もなんだか悠久の時間の流れを感じさせる理由の一つかもしれない。