うさぎくん

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The west wing 2 最終回

2011年08月14日 | テレビ番組

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YouTube: Mrs Landingham convinces Young Jed to be socially active - West Wing S2 E 22 Two Cathedrals.mp4 

TWWシーズン2もいよいよ明日15日(月)で最終回を迎える。150を超えるTWWシリーズの中でも、このエピソードは特に印象深い(以下一部ネタバレがあります)。

You Tubeには終盤ランディンハムさんの幻と会話をするシーンがないようだ。上のシーンはジェド・バートレットが学生の時、父親の秘書であったランディンハムさんと交わした会話。幻との会話はこの時のシーンを下敷きにして語られる。

 ジェド・バートレット大統領は、自らの健康上の問題をずっと隠していたことを国民に公表せざるを得なくなる。その矢先、かつては父の秘書であり、今は自分の秘書として働いているドロレス・ランディンハムは不慮の交通事故で亡くなってしまう。葬儀が執り行われる中、ジェドはランディンハムと初めて会った頃を回想する。

 ランディンハムは学校で働く教師たちの給与に、男女で格差があるという問題を、学長である彼の父に働きかけて欲しいと訴える。ジェドはランディンハムの高圧な態度に最初反発を見せるが、ランディンハムはあなたは恵まれた立場にある、と指摘し、「格差があって当然だと思うのなら遠慮はいらない。でも、不平等と知りつつ、面倒だから何もしないというなら、あなたを心の底から軽蔑するわ。」(NHKの吹き替えの訳から抜粋。以下も同じ)という。ジェドは果敢に父に挑戦を挑む・・。

 バートレットは2期目に出馬するかどうか、迷っていた。病気の事もあり、夫人とは1期でやめると約束していたし、病気のスキャンダルの結果、選挙で苦戦することは目に見えていたからだ。記者会見を控え、もし再選について記者から訪ねられたらどう答えるか、執務室で悩んでいたとき、ランディンハムの幻が現れる。

 ランディンハムは「あなたは今大変です。でも同情はしません、なぜなら、あなたよりも困っている人がたくさんいるからです。」
 困っている人たち・、貧困層、麻薬中毒、治安の問題、崩壊した学校・・。ランディンハムの幻は言う。

「大統領、出馬したくないのなら、それもいいでしょう。でも、苦戦を強いられるからとか、負けるからという理由で出ないなら、ジェド、あなたを心の底から軽蔑するわ。」

最後の言葉は原文では..well God, Jed, I don't even want to know you. だそうなので、ちょっと意訳されているが、時に優柔不断になるジェドの資質を認め、叱咤激励してきたランディンハムさんの気丈さが良く出た表現かもしれない。DVDで制作者が語っていた(と思ったけど)が、ランディンハムさんは架空の人物なのに、彼女が不慮の事故で亡くなったというエピソードが放映された後、どこかの地方議会では議会を始める前に彼女の死に対し黙祷をしたそうだ。それを笑っていられないと思うのは、その議会は信念に基づいて行動を起こせ、というメッセージを、ドラマの筋書きから受け止めたと思われるからだ・・。

 現実の世界では大人の事情とかなんとかで、アメリカの政治も相当情けない状態を見せることが多いが、どこかでこうした精神が今も生きていることを信じたい。

コメント
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