アンパンマンも見ていないし(世代的にね。会社の子は「私はアンパンマン見て育ったようなものですから」と言っていた)、書くのどうしようかな、と思ったけど・やはり。
僕にとってやなせさんは、アンパンマンの作者というよりは、知的なイラストレーターであり、イラスト雑誌の主幹というイメージのほうが強い。
この趣味講座のテキスト、いつどこで入手したのか全く記憶がないのだが(古本らしい)、やなせさんと8名のゲストの方が、3ヶ月にわたり、イラストの講座を開講したときのものだ。
やなせさんが解説文の多くを担当されている。僕はこれを読んでいろんなことを勉強した。オーブリー・ビアズリーやベン・シャーンもやなせさんから教わった。
もちろん、やなせさんとアンパンマンの出会いというのもすごい。ちゃんと読んでない者が言うのは気が引けるが、やなせさんの言葉「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです・・」などというのを聞くと、それだけで心の奥から涙が出て来てしまいそうだ。
若い画家が才能と勢いだけで作る漫画と違い、やなせさんの深い人生経験を経て、はじめて生み出すことのできた作品なのだろう。
素晴らしい人生のお手本を見せていただき、ありがとうございました。
今日は台風。1時間早めに家を出たが、特に支障はなかった。午後、セミナーに出かける頃にはもう青空が見えており、夜オフィスを出ると、いつもの街に戻っていた。
被害に遭われた方々に御見舞申し上げます。
いつもの街、ではあるが、どこかが違っている気もする。
この季節らしい、ひんやりとした風が吹いていた。そのせいかもしれない。
日曜に見た時は、まだ半月だな、と思っていたが・。