97; 緊急解説『福島第一原発事故と放射線』(NHK出版新書 353) [新書]
水野 倫之 (著), 山崎 淑行 (著), 藤原 淳登 (著)
NHK出版新書 353
777円 176頁
2011年6月10日 発売
緊急解説『福島第一原発事故と放射線』をあっという間も無く読み終える。
緊急解説とは書かれているが、9月3日に読んだ時点では使い物にならないと感じた。
情報が古い。
国民が安心して生活できる方向に持っていけるように消費部分での注意点などを見込んで図書館からお借りしたが、情報量は少なく、どこかしこで既に仕入れている内容がほとんど。
釈然としないままに『福島第一原発事故と放射線』をネット検索した。
すると過ぎし8月18日に菅直人さんがこの本を購入したという。
おそらく、8月半ばでもこの内容は古い。
モンモンとした気分はさらにつのる。
辛口よろしくばかりではいけないと思う。
実際には、この本の良い部分も心に残る。
海外との取り組みの相違点においては参考になる部分があった。
だが、一般庶民の手の届かぬ部分で、することにより帰って歯痒さが増す。
マスコミは真実を発表できない部分が多いだろうに、三氏(水野 倫之、山崎 淑行、藤原 淳登)はその兼ね合いの中で最大限の使命を果たすべく本書を手がけたのだと感心した。
NHK出版HPより ▼
今回の事故の真相を
NHKの“顔”が語りおろす!
NHKで不眠不休の解説を続け、いまや原発ニュースの“顔”といえる原発専門記者の3人。彼らが、自らの取材をもとに、「福島第一原発で何が起きたのか」「日本はなぜ原子力発電をしてきたのか」「放射能は大丈夫なのか」「今後、原発はどうなるのか」について、徹底的にわかりやすく解説をする。情報があふれる中、全国民が安心して頼れる「原発問題をきちんと扱った1冊」!