乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

164: 『誰も知らない「名画の見方」』高階秀爾 著 小学館101ビジュアル新書 5/5★

2011-12-11 | 読書全般(古典など以外の一般書)



 164: 『誰も知らない「名画の見方」』




 ★★★★★ /5★



 高階秀爾 著

 小学館101ビジュアル新書

 191ページ 1165円



 高階秀爾 

 ウィキペディアより ▼
 高階 秀爾(たかしな しゅうじ、1932年2月5日- )は、日本の美術史学者・美術評論家。東京大学文学部名誉教授。大原美術館館長。
 東京大学美術史研究室教授として数多くの著作を著し、啓蒙的役割を果したルネッサンス以後の西洋美術を専門としながら、日本近代美術にも造詣が深くその方面の著作もある。同じく東京大学比較文学教授を務め、京都造形芸術大学名誉学長である芳賀徹とは小学校時代からの友人。また京都大学人文科学研究所准教授で美術史学者の高階絵里加は娘。



 単著   ウィキペディアより ▼

『世紀末芸術』 紀伊国屋書店〈紀伊国屋新書〉、1963年。新版 1981年/ちくま学芸文庫 2008年
『ピカソ:剽窃の論理』 筑摩書房、1964年。ちくま学芸文庫 1995年
『現代絵画』 保育社〈カラーブックス〉、1964年。
『現代美術』 筑摩書房、1965年。『20世紀美術』と改題、ちくま学芸文庫 1993年
『芸術・狂気・人間:その実態と本質を探る』 番町書房、1966年。
『フィレンツェ―初期ルネサンス美術の運命』 中央公論社〈中公新書〉、1966年。ISBN 4121001184。
『芸術空間の系譜』 鹿島研究所出版会、1967年。
『美の思索家たち』 新潮社、1967年。青土社 1983年、新版 1993年
『近代美術の巨匠たち』 美術出版社、1969年。青土社 1998年/岩波現代文庫 2008年
『名画を見る眼』正・続、岩波書店〈岩波新書〉、1898年。ISBN 4004140641、ISBN 400414065X。
『ルネッサンスの光と闇:芸術と精神風土』 三彩社、1971年。中公文庫 1987年
『日本近代美術史論』 講談社、1972年。講談社文庫、講談社学術文庫/ちくま学芸文庫 2006年
『十二人の芸術家:現代を拓いた人々』 講談社〈講談社現代新書〉、1974年。新版青土社 1994年
『近代絵画史―ゴヤからモンドリアンまで』 中央公論社〈中公新書〉、1975年。
『日本近代の美意識』 青土社、1978年。増補版1986年、新版1993年
『歴史のなかの女たち―名画に秘められたその生涯』 文藝春秋、1978年。文春文庫 1984年/岩波現代文庫 2008年
『西欧芸術の精神』 青土社、1979年。増補版 1986年、新版1993年
『ルネッサンス夜話:近代の黎明に生きた人びと』 平凡社、1979年。河出文庫 1987年
『美の回廊:ドラクロワからミロまで』 美術公論社、1980年。
『ゴッホの眼』 青土社、1984年。新版1993年、2005年
『想像力と幻想:西欧十九世紀の文学・芸術』 青土社、1986年。新版1994年
『世紀末の美神たち』 集英社、1989年。青土社、1997年 
『フランス絵画史―ルネッサンスから世紀末まで』 講談社〈講談社学術文庫〉、1990年。ISBN 406158894X。
『日本美術を見る眼』 岩波書店、1991年。同時代ライブラリー、増補し岩波現代文庫 2009年
『19・20世紀の美術:東と西の出会い』 岩波書店〈岩波日本美術の流れ6〉、1993年。
『モーツァルトの肖像をめぐる15章』 小学館、1995年。改題『肖像画論』青土社、2010年
『日本絵画の近代:江戸から昭和まで』 青土社、1996年。
『西欧絵画の近代:ロマン主義から世紀末まで』 青土社、1996年。
『芸術のパトロンたち』 岩波書店〈岩波新書〉、1997年。ISBN 4004304903。
『西洋の眼日本の眼』 青土社、2001年。
『バロックの光と闇』 小学館、2001年。
『水絵の福音使者-評伝大下藤次郎』 美術出版社、2005年。
『本の遠近法』 新書館、2006年。
『日本の現代アートをみる』 講談社、2008年。
『誰も知らない「名画の見方」』 小学館101ビジュアル新書、2010年。








[目次]
はじめに

第一章 「もっともらしさの秘訣」
 白い点ひとつで生命感を表現したフェルメール
 見る者を引き込むファン・エイクの「仕掛け」
 影だけで奥行きを表したベラスケス

第二章 時代の流れと向き合う
 激動の時代を生き抜いた宮廷画家ゴヤ
 時代に抗った「革新的な農民画家」ミレー
 時代を代弁する告発者ボス

第三章 「代表作」の舞台裏
 いくつもの「代表作」を描いたピカソ
 タヒチでなければ描けなかったゴーガンの「代表作」
 二種類の「代表作」をもつボッティチェリ

第四章 見えないものを描く
 科学者の目で美を見出したレオナルド・ダ・ヴィンチ作
 人を物のように描いたセザンヌの革新的な絵画
 音楽を表現したクリムトの装飾的な絵画

第五章 名演出家としての画家
 依頼主を喜ばせたルーベンスの脚色
 演出した「一瞬」を描いたドガ
 絵画の職人ルノワールの計算

第六章 枠を越えた美の探求者
 女性の「優美な曲線」に魅せられたアングル
 見えない不安を象徴したムンクの「魔性の女性像」
 イギリス絵画の伝統を受け継いだミレイ

第七章 受け継がれるイメージ
 カラヴァッジョのドラマチックな絵画
 働く人々を描いた色彩画家ゴッホ
 西洋絵画の歴史を塗り替えたマネ

第八章 新しい時代を描き出す
 人間味あふれる農民生活を描いたブリューゲル
 新しい女性像を描いたモリゾ
 20世紀絵画の予言者モロー

あとがき
西洋絵画略年表




フェルメール
ファン・エイク
ベラスケス
フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
ミレー
ボス
ピカソ
ゴーガン
ボッティチェリ
レオナルド
セザンヌ
クリムト
ルーベンス
ドガ
ルノワール
アングル
ムンク
ミレイ
カラヴァッジョ
ゴッホ
マネ
ブリューゲル
モリゾ
モロー





 ゆっくりじっくり味わっていたつもりだったが、自分はこれまで いかに概念で作品を眺めてのだろうと気づかされる良書。

 これから絵画などを楽しむ上で、役にたつと感じる部分が多い。


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163: 『芳年妖怪百景』月岡芳年  悳俊彦著  国書刊行会

2011-12-11 | 読書全般(古典など以外の一般書)


 163: 『芳年妖怪百景』

 月岡芳年

 悳俊彦 (イサオトシヒコ)著

 国書刊行会

 2001/07/23

 102 頁  4,200円



 【目次】(「BOOK」データベースより)
幽霊之図/宿場女郎図/新形三十六怪撰(目録/貞信公夜宮中に怪を懼しむの図/さぎむすめ/武田勝千代月夜に老狸を撃の図/大森彦七道に怪異に逢ふ図 ほか)/平清盛炎焼病之図/豪傑奇術競/月百姿大物海上月/月百姿源氏夕顔巻/月百姿吉野山夜半月/英名二十八衆句妲妃の於百/一魁随筆朝比奈三郎義秀〔ほか〕

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
悳俊彦(イサオトシヒコ)
1935年生まれ。洋画家。国際浮世絵学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 
 血みどろの絵師として名高い月岡芳年の妖怪画・幽霊画を集大成。妖怪画の古典として名高い「新形三十六怪撰」全図を始めとして70余点を収録。美と残虐と郷愁の芳年ワールド。







 月岡芳年は好きなので、自宅で楽しむ。

 楽しい時間を過ごすことができた。

 実物を見たい。

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162; 『ル・コルドン・ブルーの フランス料理 123』  (生活実用シリーズ)

2011-12-11 | 読書全般(古典など以外の一般書)


 162;  『ル・コルドン・ブルーの フランス料理 123』  (生活実用シリーズ)



 
 ルコルドンブルー東京校 (編集)

 110ページ ¥ 1,575


  フランス料理の基礎からスタートした“サブリナを夢みて”シリーズ。奥の深いフランス料理の土台を確かなものとできるように、全レシピをプロセス写真で紹介します。




 じゃがいもとホタテ貝のサラダ


 メークイン 250
 ホタテ   16
 白ワイン  200

 
 マヨネーズ
   マスタード 適宜
   卵黄  1
   サラダオイル 160
   生クリーム  大1

 ソース
   オリーブオイル 110
   パプリカ 赤緑 各1/2
   シブレット(なまハーブor香味野菜で代用)
   固ゆで卵の白味 1



 フランスの柏野名前がずらり載っている☆

 しあわせ~♡








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『ラブ・レター』中井貴一9★『右門捕物帖 妖鬼屋敷』嵐寛寿郎7.5★『江戸いろは祭』高田浩吉6★

2011-12-11 | 映画






 『ラブ・レター』9★

(1998)
goo映画より▼


監督 森崎東
脚色 中島丈博
森崎東
原作 浅田次郎
企画 鍋島壽夫
製作 八木ヶ谷昭次
石川富康
プロデューサー 田沢連二
中島芳人
撮影 浜田毅
美術 重田重盛
音楽 松村禎三
音楽プロデューサー 小野寺重之
録音 原田真一
照明 長田達也
編集 後藤彦治
衣裳/スタイリスト 本間邦人
酒井ゆかり
助監督 石田和彦
スクリプター/記録 桜木光子
スチール 川澄雅一

キャスト(役名) - ラブ・レター(1998)
中井貴一 (高野吾郎)
耿忠 (康白蘭)
山本太郎 (中山サトシ)
根津甚八 (佐竹義則)
大地康雄 (穴吹樟雄)
倍賞美津子 (醍醐ミサオ)
柄本明 (伊藤常夫)
名古屋章
佐藤B作
平田満
洞口依子
光岡優
内田春菊
李媛
大杉漣
笹野高史
六平直政
浦田賢一
でんでん
諏訪太郎
真実一路
スタッフ - ラブ・レター(1998)

 

 感動した。

 耿忠(康白蘭)さんの手紙の声の強弱
「吾郎さん、吾郎さん、吾郎さん、吾郎さん…」
で涙が出た。



解説

偽装結婚したチンピラと中国人女性の心の交流を描いた恋愛ドラマ。監督は「美味しんぼ」の森崎東。第117回直木賞を受賞した浅田次郎の「鉄道員」に収録された同名短編を「愛の黙示録」の中島丈博と監督が共同脚色。撮影を「北京原人 Who are you?」の浜田毅が担当している。主演は「Morocco 横浜愚連隊物語」の中井貴一。





『右門捕物帖 妖鬼屋敷』 7.5★

goo映画より▼

監督 毛利正樹
構成 小国英雄
脚色 賀集院太郎
原作 佐々木味津三
撮影 藤井春美
美術 西七郎
音楽 西梧郎
録音 八島宇一郎
照明 田辺憲一

キャスト(役名) - 右門捕物帖 妖鬼屋敷

嵐寛寿郎 (むっつり右門)
上田吉二郎 (あばたの敬四郎)
川田晴久 (おしゃべり伝六)
内海突破 (ちょんぎれ松)
寿美花代 (咲江)
東郷晴子 (爪弾きお藤)
榎本美佐江 (芸者小桜)
南郷ひかり (おくに)
四季かほる (お梅)
市川男女之助 (瀬川玉之丞)
岡譲司 (田島伊右衛門)
植村謙二郎 (香阪伊織)
中川晴彦 (和久守之進)
清川荘司 (七蔵)
荒木忍 (谷清)
毛利菊枝 (光月院)
スタッフ - 右門捕物帖 妖鬼屋敷



 先日見た『右門捕物帖 恐怖の十三夜』 7.5★『むッつり右門捕物帖 鬼面屋敷』7.5★が漫画のように面白かったので、録画していた『右門捕物帖 妖鬼屋敷』を見る。

 満足満足☆

 嵐寛寿郎は小粋だが、なんだかおかしい。

 淡々とした台詞と強烈な太刀さばきは洒落ている。

 結構おじさまっぽいのに、『右門捕物帖 妖鬼屋敷』では刀を抜くと、左足を太ももまではだけておられた。

 静かなおかしさの波がこれぞとばかりに押し寄せてきて、笑いながら見ていた(^^)





『江戸いろは祭』 6★

goo映画より▼
監督 内出好吉 
脚色 鈴木兵吾
原作 村上元三
製作 小倉浩一郎
高木貢一
撮影 石本秀雄
美術 角井平吉
音楽 鈴木静一
録音 福安雅春
照明 寺田重雄

キャスト

高田浩吉 (め組の半次)
吉川満子 (半次の母)
月形龍之介 (め組の辰五郎)
山田五十鈴 (女房おなか)
宮城千賀子 (もみじ屋の小稲)
戸上城太郎 (金山徳五郎)
高千穂ひづる (娘おちせ)
菅井一郎 (赤羽根多仲)
高山廣子 (妻おいそ)
三島雅夫 (赤羽根主膳)
小林重四郎 (め組の仙八)
スタッフ - 江戸いろは祭




 解説

 製作は「唄祭り清水港」の小倉浩一郎と「情火」の高木貢一で村上元三の「読物と講談」連載の原作から、同じく「情火」の鈴木兵吾が脚色したもの。監督は「柳生の兄弟」の内出好吉で撮影は同じく石本秀雄が当っている。出演者は「ひばり姫初夢道中」の高田浩吉、宮城千賀子、「女ひとり大地を行く」の山田五十鈴、「情火」の高千穂ひづるその他である。

あらすじ

旗本赤羽根多仲は若い頃酒に身をもちくずして妻と一子半次を置き去りにして旅へ出た。四国路で人を斬ったが、その後江戸に帰り身持ちを改めた。半次のことが気にかかり預けた乳母お兼を探し当てて見ると、彼はめ組の辰五郎の子分になり立派な若者に成長していた。初詣の芝神明境内で足を踏んだ踏まれたのいざこざから半次は芸者小稲、悪家人御家徳、力士鳴門等と知り合った。半次は鳴門と意気投合兄弟の契りを結んだが、鳴門の父こそ多仲に殺された男で、鳴門はその時の父の仇を探し求めている。或る時彼は料亭で半次と多仲の親子の対面をかい間見て、多仲を父の仇と知ったが、半次との間柄を思い悲しく仇討の望みを捨てた。半次が旗本の屋敷へ引取られると彼と永い間恋仲の按摩の娘おちせも身分の違いから彼をあきらめなければならなかった。半次をかえしてくれと多仲に頼まれた辰五郎はおちせに半次への愛想ずかしの狂言をうたせた。赤羽根多仲の実弟主膳は半次が帰れば三千石の家督は自分の方へころげ込まぬと悟り、御家徳を使っておちせの名をかたり二人を自分の住む銀杏屋敷へおびき寄せ、地下牢へ押し込めた。しかし半次に想いを寄せる小稲の注進で辰五郎と改心した御家徳の手で二人は無事救い出された。主膳は更に悪計をめぐらし、め組の一党と鳴門の親分雷電部屋の者たちを芝神明の境内でかみ合せ、血の雨を降らせようとするが、あわやという時かけつけた小稲と御家徳との真相告白で初春の陽ざしの下にすべては氷解し、雷電、辰五郎、半次、おちせなどそろつてなごやかな手打となった。

 
「ねぇ!嫌いなら はっきりいってよ!いいから、言って!ねぇ!言って☆」

 と、もみじ屋の小稲(宮城千賀子=とてもきれいな女優

 め組の半次(高田浩吉)の顔に 昭和のアイドル歌手のように白いもやがかかり、唇がアップ。

 女に厚みのあるつややかな唇は近づく。

『オット、いけねぇ。おいらには好いた おちせがいるんでぇ…』

てな顔をする。

 爆笑(^^)


 おちせ, おちせ…

 そういえばもうすぐお正月☆



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2011APA関西支部写真展「ルーツ~温故知新~」   奈良県立図書情報館

2011-12-11 | 美術・文様・展示物



    2011APA関西支部写真展「ルーツ~温故知新~」





奈良県立図書情報館、(社)日本広告写真家協会(APA)

開催期間
平成23年11月29日(火)~12月11日(日)
会場
2階メインエントランスホール




 奈良県立図書情報館で『2011APA関西支部写真展「ルーツ~温故知新~」』を楽しむ。

 とても好きな写真が複数枚あった。

 小寺康雄氏の『黎明回帰』

 幻想的なイスラム圏の女性と乗り物の曲線的雰囲気と現在の直線的建物のギャップがいい。そして構図、色彩、文字の入り方すべてが品よく回想的で素晴らしいと感じた。

 他にも素晴らしいと感じた作品は多い。
 

 
 会場には「ルーツ~温故知新~」やAPA2008、APA2009のパンフレットがおかれており、一部ずつ頂戴した。





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