記録だけ 2011年度 173冊目
新書294 『間違いだらけのTPP』日本は食い物にされる
間違いだらけのTPP
東谷 暁 著
1953年、山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、雑誌編集者に。
ビジネス誌や論壇誌「発言者」の編集長を歴任し、97年よりフリーのジャーナリストとなる。
鋭い洞察を含んだ論文やレポートを数多く発表
2011年5月13日
232ページ 777円(税込)
新書判並製 232ページ 新書294
目次
序章 あまりに不自然なTPPの登場
第1章 矛盾だらけの「TPP経済学」
第2章 日本の農業が直面する本当の脅威
第3章 FTAからTPPへの謎の反転
第4章 アメリカの狙いは「金融」と「投資」だ
第5章 TPPは安全保障になるという幻想
終章 太平洋もアジアも逃げない
データーベースより ▼
TPPは日本にとって、デメリットだらけの経済協定だ。アメリカの本当の狙いは何か。アメリカと経済協定を結んだカナダの失敗例や輸出が増えずにデフレを招いてしまう仕組み、農業が被る本当の打撃などから、賛成派の理論の盲点を突き、本当に日本に有利な開国の方法を探る。
今までは繋ぎあわせに知識だったが、疑問がく炊いて気な活字として確認でき、参考になった。
読んでけして時間の無駄にはならない、内容の賛否は別として、むしろ読むに値すると感じる。
以前から気にかかることが本書にも多く載せられていたが、具体例としての記述はここでは省略。
本書側の意見として 一言だけメモしておこう。
我々の生活基盤が「金融」と「投資」の苛烈なビジネス対象とされる。
この滑稽な従属的経済協定は、まさに東北の沿岸を侵した津波のように、国民生活そのものを破壊して行くことになるだろう。 本書222
ものごとは一方向から考えることは危険。
全体をとらえて考えることと、自分の立場からものごとをとらえることは、おおむね罪にならないだろう。
わたしのTPPにおいての個人的考えは胸に秘めておくことにしよう…。