乱鳥の書きなぐり

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竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)8 六丁裏 七丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

2020-11-27 | 草双紙:洒落本、仮名草子、黄表紙、黒本、赤本、合巻 等

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)8 六丁裏 七丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

 

8

早稲田大学 古典籍総合データベース

六丁裏 

じぶんハ

よしと

竹さいらう

いざ/″\御りやう

ぢ つかま

つらんと

こなた

のふすま

おしあく

れハ

今を

日の

出の

女がた、

たちやく

でのゆび

をりのいろ

おとこをならべ

こゝで一はいあ

からんか、サァ/\

かうらいやの

にいさんから

はじめて

たきや

のむすこ

いたゞきな

 

七丁表

などゝいハれる

たびにとりは

づしてハなら

ぬ、ひつてハなら

ぬと一生けんめい

になつてすぼめ

けれバたバかり

の大じりぐい

とちいさく

なるところへ

やうゐの

 たがを

はめけるハ

きめう/\

 

七丁表

ざがしら

かぶバ、かくべつ

にてそゝりも

せす、たまつ

     て

    ゐる

 

六丁裏 

     しりたが/\

       すた/\

         /\

 

六丁裏

     金鉢ハ

     小つぶでも

      のまれ

        ず

 

七丁表

     男女(おめ)ハにほひ

     よ、さくらハ

        はなよ

 

七丁表

     くにやとみて

      いしにたつやも

        あるものを

 

 

サァ/\

かうらいやの

にいさんから

はじめて

 さぁさぁ 高麗屋(歌舞伎役者の屋号)の兄さんから始めて

 浮世絵では高麗屋の役者絵が多々ある。

 洒落本の『竹斎老宝山吹色』には高麗屋が出てきたが、他の屋号の出てくる草本も多い。

 特に成田屋の團十郎の名が出てくる読み物が多いことに驚く。

 

たが(箍) 

 竹を割き、編んで輪にしたもの。

 桶 (おけ) ・樽 (たる) などの外側にはめて締めかためるのに用いる。

 金属製のものもある。

 

きめう/\

 奇妙奇妙

 

金鉢、鉄鉢〘名〙

 ① 金属製の鉢。仏前に飯、茶などを供えるのに多く用いる。

 ※宗及茶湯日記(自会記)‐天正六年(1578)八月七日「菓子 きんとん、かなはちに」

 ② 武具の一つ。鉄製の兜の、錣(しころ)のないもの。

 ※随筆・貞丈雑記(1784頃)一一

 「鉄鉢の事を半首といふはとなへ違也。鉄鉢は冑の下にかぶる鉢也。又身軽に出立時冑を不用して鉄鉢ばかりも用也」

 

 

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)1 表紙  寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)2 口上 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)3 一丁裏 二丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)4 二丁裏 三丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)5 三丁裏 四丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)6 四丁裏 五丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)7 五丁裏 六丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)8 六丁裏 七丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)9 七丁裏 八丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

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