101: 『謡曲集下』(日本古典文学大系)『謡曲百番』(新日本古典文学大系)から「殺生石」
『謡曲集下』(日本古典文学大系) 岩波書店
『謡曲百番』(新日本古典文学大系) 岩波書店
先日から『謡曲集下』(日本古典文学大系)『謡曲百番』(新日本古典文学大系)の二冊で結構何度も読んだ「殺生石」ですが、このあたりで本を閉じたいと思い記録することに…。
いやはや、歌がどれほど多く読み込まれてるのかと、驚いてしまいました。謡曲ってすごいですね。
近松や色々な古典にも歌が多く掛けられているものが多く、先人の作者の教養の高さには驚かされてしまいます。
注釈を読まないことには元歌が出てこない私ですが…
昔は読み手も、当たり前のこととして受け入れて読んでいたのでしょうか…
恐るべし、昔の人々は頭が冴えていたのでしょうか?
それとも私が
文章倉庫 » 能「殺生石」全文現代語訳 立命館大学
太子ロマンの里 観月祭「殺生石 女体」写真16枚
殺生石 【せっしょうせき】 (世界大百科事典 第2版)
能の曲名。五番目物。作者不明。佐阿弥作ともいう。シテは妖狐の霊。玄翁(げんのう)という僧(ワキ)が下野の那須野を通りかかると,巨石があってその上空を飛ぶ鳥が落ちてくる。そこへどこからともなく女(前ジテ)が現れて,石の付近は危険だと声を掛け,石の由来を語って聞かせる。むかし宮中に学芸優れた美女がいて,なにを尋ねても曇りなく答えたので,玉藻前(たまものまえ)と名付けられたという。ある夜秋風に灯火が消えたとき,玉藻前の体から光を発して宮中を照らしたが,それ以来帝は病となった。
国宝級の能舞台でも流派が異なればお呼びがかからないと聞きました。
広島にも福山市内に、立派な能舞台があり定期的に演じられています。この流派のお家と遠い親戚にあたる方と私の方が以前交流がありました。舞台は撮影が出来ないので、なかなか気がのらない所はありますが、そのうち拝観してみたいと思っているところです。
(ご参考)石見神楽の演目に「黒塚」というものがあります。能楽「安達原」の狐に化ける鬼女と、「殺生石」の玉藻前の2つの伝説を掛け合わしたもので、能楽の影響が謡曲に現れています。
能楽ではありませんが、歌舞伎の十八番を演じる場合は市川家にご承諾とご挨拶が必要だと聞きました。
流派が異なれば…と言ったことがあるのですね。なぁるほど、と思いました。でも、お呼びがかからないなんて、厳しい世界ですね。
以前『観世流百番集』のことを書きましたら、H○流をならっておられる方が「観世流ですか…」と意識して申されたことがあります。本当に厳しい世界ですね。
SiSiさま、お知り合いがいらっしゃいますの?うらやましいです。
能楽堂では撮影できないのは残念ですね、それどころか、席ではお茶も飲めませんね。
余韻に浸り、すり足の音を求めて、拍手さえしていませんが、心はノリノリです^^←(あほ!)
「黒塚」の話、教えて頂きありがとうございます。
こういった演目をたどると思わぬところに行き着くことがあり、面白いですね。
話はぶれますが、最近京都国立博物館の改装が終了しました。10月半ばから「鳥獣戯画」を始め京都国立博物館所蔵のお宝を次々に公開して下さいます。一応お知らせしておきます。お時間が許されましたら、どうぞ。
SiSi様、いつも教えて頂きましてありがとうございます。感謝