万智さん選句の十首をヒントに

2024/08/08

「万智さんの選句の歌をヒントにし凭れ短歌を作ってみたり[][]」

「まっさらな絵の具セットを使ううち汚れることはいたしかたなし[3-01.][]」
「リレーにてバトン落として最下位にわかっていても拾って走る[3-02.][]」
「そもそもが脂肪をかえる電力に出きるものかは知らないけれど[3-03.][]」
「雨宿り羽の形の靴あとを残すためには爪先開く[3-04.][]」

「後悔に蜂蜜絡め生きないで後悔しない生き方がよい[3-05.][]」

「対岸に見える横浜きらやかになんかいいことありそうな街[3-06.][]」

「筋肉をはがしますねは比喩である筋肉はがし凝りは取れるか[3-07.][]」

「だらだらと昼寝をするは同様もいかに感ずる吾の感覚[3-08.][]」

「否定にもまずは肯定してからと『たしかにそれは言えるね』はそれ[3-09.][]」

「たそがれの反対語かな『彼は誰』は使ってみたい言葉でありぬ[3-10.][]」

米丸さん逝く

2024/08/08

「落語家の桂米丸老衰で逝ってしまえり寂しくなれる[享年99才][]」

「歌丸や米助などが弟子らしいどんな師匠か記憶が薄い[][]」

「どんなネタやっていたかは忘れたり新作落語得意としたり[][]」

「折りあらばユーチューブにて見てみんか彼の持ちネタ拝見したい[][]」

立秋

2024/08/08

「一夜あけ衣替え後の環境を楽しみ過ごす立秋の日を[][]」

「ダイソーで新商品を買い来る机の下につける抽斗(ひきだし)[][]」

「日向灘16時頃地震ありプレバトなどの番組変わる
 [南海トラフの地震を想定した発表][]」

「楽しみなプレバトはなく地震での放送になるいつにやるやら[][]」

「模様替えやっと終わりて秋立ちぬ[季語：立秋、夏の模様替え][]」

「燈台の影を濃くせし秋立つ日[畑中とほる][]」

「秋立ちぬびょうびょう風は祈りおり [山内節夫][]」

「人を見る象の目やさし秋立ちぬ [橋本美奈子][]」

「折鶴の一羽に小さき秋立てり[柏井幸子][]」

「身ほとりに物を少なく秋立ちぬ[田中藤穂][]」

「分身の句碑をことほぎ秋立ちぬ[稲畑汀子][]」