現代版組踊 燃ゆる首里城外伝
『朝薫伝~赫き龍!舞うが如く~』
を見てきました。
約300年前に確立した琉球の伝統芸能『組踊』
その組踊を作ったのが玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)です。
(以前、その代表作「二童敵討」を首里城に見に行ったときの記事でも組踊について書いてます)
今、『百十踏揚』を書いた与並岳生さんが書いている玉城朝薫の小説、
『思五郎が行く(上)』を読んでいます。
玉城朝薫はエリート家系に生まれ、13歳で首里城の役人へ。
踊りの才を如何なく発揮し、踊奉行に任命されます。
江戸上りなどで大和の文化(歌舞伎・能・狂言・浄瑠璃など)を大いに吸収し、
琉球の芸能と融合させ、「組踊」という新しい文化を切り開いた人です。
組踊は現在、国の重要無形文化財に指定されています。
さて、その玉城朝薫を題材にした舞台。
那覇市青少年舞台プログラムの一環で、
小6~高3までの約70名(!)のコドモタチが演じ、演奏しています。
まず見所。
①
赤犬子が芸について語り、バンドの歌をバックに口説(くどぅち)を言う場面。綺麗でした。
②
「二童敵討」の本格派組踊(!!)※一部のみ
えーっ!?コレも中高生!??と思いきや、友情出演の本業の方でした~
(ああ、びっくりした。そりゃそうだよネ…)
③
「国頭さばくい」「レキオの夢」「ダイナミック琉球」など平田舞台でおなじみの曲、舞が大集合。
(国頭さばくいは尚巴志でも使用していますよね☆)
もちろん「燃ゆる首里城」のテーマ曲も。
さすがに肝高の阿麻和利はなかったですが。
今回はコレに「上り口説」がプラス!
④
バンドのボーカル(女の子)が上手でした!
音楽も意識が途切れることなく歌付きも多く、全体的に尚巴志のより好きでした。
⑤
「翔べ!尚巴志」のアトトラクションがありました(!)
明日もある…のか!?
やっぱりテーマ曲の「鬼鷲」いいなぁ~
…以上…かな。
まぁ、平田さんが最初のあいさつでも言ってました。
「プロット」としての舞台だと。
「へっ!?ここでダイナミック琉球!?もしかしてもう終わり!?」
って思ってたらまさかの終わりでした(笑)
正味一時間くらいかな。
…でも、あの……、ストーリー、起承転結がない…
(尚巴志も“んん?”と思いましたが、コレはまた…)
玉城朝薫役の子はとても様になっててかっこよかったんだけどな~
もうちょっと実際の組踊とからませるとか
「二童敵討」以外の作品も引用するとかなんかできなかったかな~?
でも玉城朝薫は肝高の阿麻和利みたいな
ドラマのあるストーリーに仕立てるのは難しいかもね…。
この舞台は音楽と踊りを楽しむ舞台だった気がします。
伝統的な琉球舞踊と、現代のダンスの融合。
今後の発展が楽しみです♪
でも総踊りもちょっと気になりました☆全員じゃないんだけど思い切りのパワーが弱かった声だしていこ~!
でもダイナミック琉球はさすがに声も出てたし良かったです☆
またまた辛口?
でもお金払って見に来た、全く舞台関係者でも身内でもない普通の一般人の感想です
(一緒に見た一般peopleのオツレサマも似たような感想だったし…)
いろいろ勝手に書きましたが、平田さん舞台のファンであることは変わりません。
4月の尚巴志も見に行きますよー!!
しかし、アレだな。
やっぱり、阿麻和利みたいな壮絶な人生(&最期←これ重要)を送ってる人のほうが
ドラマ(絵)になりますな。
尚巴志も偉大な人だけど、三山統一までだいぶ時間かけてるし。
死に際は…特に何もないし
そう考えると、誰を取り上げるかって重要ね!
薩摩進攻のときの王、尚寧王とか!?
琉球処分のときの王、尚泰王でも良さそう!
いやいや、やはりここは「護佐丸」でしょう!
護佐丸サイドの平田さんの舞台が見たーーーーいっ!!
肝高の阿麻和利に匹敵する面白い物語ができそう。
なんなら、百十踏揚でも大城賢勇でも可!!(どちらも生き様が波乱万丈でドラマありすぎです)
やはりアノ時代が1番熱い気がする…。
ほら、そう考えるとやっぱり『百十踏揚』を大河ドラマ化したら絶対面白い。
(↑結局それかーいっ!)
写真1枚目
沖縄国際映画祭で芸人さんが挨拶してて人がすごい集まってました。
ロバートとかいたよ~。
写真2枚目
会場の緞帳。紅型デザインがすごいすてき。
首里城に那覇の街。