■勝連城跡/南風原御門(はえばるうじょう)■
行列は、城の南面の石畳を敷いた長い急坂を登っていった。
登り詰めたところの門が、
正門の南風原御門だった。
首里城の門と同じ、
櫓を乗せた石造りの拱門であった。
広い城庭には、将兵や城女たちがずらりと居並んでおり、
その中央に、ひときわ豪華な金襴衣装を身に包んだ武将が、
泰然と、床几に腰かけていた。
―――言うまでもなく、阿麻和利その人にほかならなかった。
さすがに、いつもの荒縄巻きの百姓姿ではなく、
按司らしい威厳のある装束である。
髪も端然と結い上げていた。
「百十踏揚 223-」 (与並岳生著/新星出版)
久々の百十踏揚行脚です。
百十踏揚が勝連に嫁入りする場面より。
(この後の、百十踏揚と阿麻和利初対面の場面もたまらんデス(笑))
現在、勝連城跡に入るときに正面となっているの駐車場側は西原御門。
しかし、本来の正門はその反対側の南風原御門らしいです。
そう、海に面しているところが正面。
この南風原御門、観光で来た人が気づくことは、
なかなかないと思います。
すぐに階段のぼって上に行っちゃうからね。
かくゆう私もこの側に気づいたのは後になってからでしたが。
写真2枚目が南風原御門への坂道を上りきろうとしているところ。
もともとは石畳で、この先に櫓の乗った石造りの立派な南風原御門があったのでしょう。
過去記事、「在りし日の勝連城」も参考にどうぞ
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