がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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貝の魔よけ

2020年10月14日 | ・琉球歴史/文化風景

現在まで続いている琉球・沖縄の民俗信仰として
「貝の魔よけ」があります。

古来より貝には霊力があると考えられており、
今でも海部や離島の集落を巡ると
拝所の中に祀られていたり、
石敢當やシーサーと同じように
貝が置かれていたりします。


用いられるのは主にシャコ貝だったりするのですが、
民家の軒先などにつりさげる魔よけとして
もう一つメジャーなのが、
トゲトゲの出たこちらの貝。

 

 

左がスイジガイで右がクモガイ。

大きさは様々です。

飛び出た突起が
「水」の字に見えることから
「スイジガイ(水字貝)」いいます。

水の貝ということで火災除けとも、
突起が魔物を突いて退治することで
魔除けともされてきました。

 

大河ドラマ「西郷どん」奄美編でも
愛加那がスイジガイを吊るすシーンが。

 

 

去年、渡名喜島に行ったとき
どの家先にも立派なスイジガイが置かれていて、
私も浜辺で探してみたのですが
先が折れたものや割れたものしかなくて。
(それでも本島では見かけないくらいゴロゴロしてしたのですが!)

いつかちゃんとした形のものがほしいな~と思っていたら
中部の某ジャンクショップで売っているのを発見(!)

お土産品やさんだったら2・3000円ほどする大きさの立派なスイジガイを、
数百円でゲット♡

 

同じく魔よけに用いられている
クモガイも一緒に。

 

わーい(∩´∀`)∩

 

沖縄県立埋蔵文化財センター徽章・スイジガイ

 

ちなみに、スイジガイは
沖縄県埋蔵文化センターのマークでもあります。


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