現在まで続いている琉球・沖縄の民俗信仰として
「貝の魔よけ」があります。
古来より貝には霊力があると考えられており、
今でも海部や離島の集落を巡ると
拝所の中に祀られていたり、
石敢當やシーサーと同じように
貝が置かれていたりします。
用いられるのは主にシャコ貝だったりするのですが、
民家の軒先などにつりさげる魔よけとして
もう一つメジャーなのが、
トゲトゲの出たこちらの貝。
左がスイジガイで右がクモガイ。
大きさは様々です。
飛び出た突起が
「水」の字に見えることから
「スイジガイ(水字貝)」いいます。
水の貝ということで火災除けとも、
突起が魔物を突いて退治することで
魔除けともされてきました。
大河ドラマ「西郷どん」奄美編でも
愛加那がスイジガイを吊るすシーンが。
去年、渡名喜島に行ったとき
どの家先にも立派なスイジガイが置かれていて、
私も浜辺で探してみたのですが
先が折れたものや割れたものしかなくて。
(それでも本島では見かけないくらいゴロゴロしてしたのですが!)
いつかちゃんとした形のものがほしいな~と思っていたら
中部の某ジャンクショップで売っているのを発見(!)
お土産品やさんだったら2・3000円ほどする大きさの立派なスイジガイを、
数百円でゲット♡
同じく魔よけに用いられている
クモガイも一緒に。
わーい(∩´∀`)∩
ちなみに、スイジガイは
沖縄県埋蔵文化センターのマークでもあります。