
ボランティア行きが決まってから、少しばかり自分なりに調べはじめた
まず違和感を覚えたのが
「被災地」という言葉
もっと狭い範囲で使われている言葉だと、勝手に思っていたのだが
ちょっと地図を見ただけでも、どれほど広範囲にわたっているものなのか
そんなことすらも、知らなかった自分
津波、地震、原発
被災した原因も一つのファクターだけでない
場所によっては、火災被害にもあっている
ボランティアに向かった場所は気仙沼だが
今回集まったメンバーは被災地に来るのが初めての人も多く
引率者の計らいで、いろんな場所を巡ってくれた
感謝の念に尽きません

気仙沼の海から津波で内陸まで流された大型船

陸前高田の奇跡の一本松

建物の基礎部分だけが残っている土地もいたるところにあった
正直な気持ちとしては「よくわからない」
そこに住んでいたわけではないし
被害を受ける前の町の状態を知っているわけでもない
何もなくなってしまった場所を見ているだけで
バスの中から流れる風景として
もちろんよくわからない中にも、感じるものはたくさんある
だけど、その土地に生きていた人たちのことを考えると
へたな言葉はでてこない
津波の爪あとが残るすぐそばで生活しているというのは
自分だったら、気持ちの整理なんかつかないと思う
故郷
誰もが知っている歌だと思う
先日歌う機会があった
その数日後、津波で被害にあった場所をみた
故郷の歌の最後は
「水は清きふるさと」
そう締めくくられる
懐かしむ歌、高齢の方には特にそう思えるのかもしれない
だけど
津波の被害にあった人たちは、そうは思えないだろう