キューバ革命戦争
ボリビアに渡ってからの毎日
ゲバラの日記を基に忠実に書かれたかたちの本
1967年10月9日
ボリビアで銃殺される2日前までの日記が記されている
どんどんゲリラ部隊の状況は窮地ともいえる状態になっていっていたが
不意に日記が途切れてしまうため、何事かと思ってしまったが
日記も書けない状態に入ってしまったためだ
ゲリラ部隊に入隊できても、パッションは3日で除名されてしまうだろう
読んでいても、別世界のファンタジー物語のように少し感じてしまう
それだけ自分のおかれている現実世界とかけ離れたものがある
飢え 渇き
日記の中で取り上げられることが多かった問題
人間の根源的欲求だが
今この都会で生きている中
多少の飢えも渇きも感じる時はあるにしても
少し歩いて自動販売機を見つければ済むし
牛丼屋さんに入ればとりあえず満腹になれる
パッションの実家は北海道の山奥にある酪農家だ
牧草地のすぐ脇には、うっそうとした森林がどこまでも続いていた
牧草地を走り回ることは幾度もあったが
森に足を踏み入れたことも、また踏み入れようと考えたこともなかった
今考えると、見えない境界線が敷かれていたかのようにも思えてくる
そんな森の中より過酷な道のりを、何日も背中に重い荷物を背負い
歩き続けることなんて全く現実感が湧かない…
「二日続く渇きに耐え切れず尿を飲んだ
その後、下痢と嘔吐で苦しむことになった」
そんな窮地で日本の現代人は何人生き残れるのだろうか…