
コンビニ人間
村田沙耶香
社会の中には様々な見えない枠が存在する
「家族」「親子」「会社」「男女」「夫婦」「年齢」
枠に当てはめようとする人
枠の中でしか生きられない人
枠から逃げ出す人
誰もがいびつで
誰もが不自然に見える
今の社会全体が
いびつで不自然なのかもしれない
そう考えれば
社会の中で生きている人たちだって
いびつで不自然なものになっていくのは
何となく納得できてしまう
コンビニという枠の中でしか生きられない主人公
いびつな存在の極みなのかもしれないが
どこか共感できる部分もあった・・・
私もいびつだということだろうか
否、いびつだという自覚は以前から持っている
サッと読み抜けられる物語
だが、後に残るものは確実にある
いびつな現代の一部分をかんじることのできる小説だと思う