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ブラジル先住民の椅子

2019-05-24 01:07:04 | アート

ブラジル先住民の椅子
埼玉県立近代美術館


鑑賞するだけならば、コミカルでユーモアたっぷりの動物の形をした椅子がたくさんあり
とても楽しめる企画展だ。



できることなら、座ったり、触ったり、持ち上げたりしたかった。
作品の良さがさらに実感できたのではないだろうか。
座り心地もわかれば、自分にしっくりくる好みの椅子も出てくるだろう。

展示の最後に片手で持てるぐらいの小さな動物の椅子があり
それは触ったり持ったりしてもOKになっていた。
小さいわりには、かなりの重量感がある。
椅子はすべて、一本木から削り出されている。
大きな作品も多かった。
1人で持てないぐらいの重さがあるのだろう・・・




ブラジルの先住民が作った椅子
元々はアートとして作られたものではない。
儀式や結婚式に用いられたり、身分の高い人が使用するための椅子だった。
それが、現代社会と接触したことにより
その伝統的な椅子にアートとしての意味合いを持たせるようになり
現代的な価値が生まれ、値打ちがつけられるようになっていく。
動物のかたちをした椅子は、外部の人たちの人気を考える中で生み出されていったもののようだ。




インタビューの中で、椅子を作る人たちは、価値を認められていない、と訴えていた。
土産物のような扱いをされ、アートとしての価値を持たれていないと言っていた。

アートってなんだろうか・・・??

椅子を作る伝統的なことを、変化させていっている。
元はアートなんて概念はなかったのだろう。
それが、現代文化に触れる事で、様々な新しい価値観が芽生えていったのだろう。

異文化に触れ、新しい価値観が生まれ、悩みも増えたのではないだろうか・・・
それならば、外部と接触しない生活の方が、らく(?)だったのかもしれない。
悩みが少ない方が生きやすいと考えることもできる。
知る事で、選択肢が増える事で、悩みや苦しみも増えるのかもしれない。


様々な問題を提議する作品展だった

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