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さあさあさあ!!
今日も全開で・・・
パッショネイトにイカねーと♪♪

メスキータ

2019-08-17 19:51:35 | アート

メスキータ
エッシャーが、命懸けで守った男。

エッシャーの師にあたるアーティスト
聞き覚えのない名前・・・
エッシャーの名前を出さないと関心を持ってもらえないぐらいに
美術史に出てこない名前なのだろうか・・・
それとも、最近になって作品が発見されたとか??

木版画の作品が特に見事な画家

初期の作品は、対象物の特徴を見事に捉え
陰影の付け方に工夫を凝らし
黒と白だけの木版画(人物画)で見事に表現している。
簡素な表現だからこそ、構図や明暗の描き方が突出していることがわかる。
唸ってしまうぐらいに見事な表現力だ。








しかし、年月が経つと「ファンタジー」と題した作品が描かれていく。
人物が捻られ、丸まり、引き伸ばされて、デフォルメされている。
およそ常人が描けるような作品ではなく
病的な雰囲気をかんじるものも散見できる。

自身の無意識的な部分を描き出そうとするシュールレアリズムでいうことの自動筆記に近い考え方も持っていた。

初期の作品からは想像できないような作風
多面的という言葉だけでは括りきれないような印象を受けた。

画家の周りで何が起こったのか?
衝撃的な出来事があったのか?
精神的ショックを受けるようなことがあったのか?

アーティスト(表現者)は往々にして
時代の変化を敏感に察知して作品に反映していく。
それがメスキータにも起こっていたのだろうか、と勝手に推測をしている。

第一次大戦、第二次大戦の間に大きく創作活動を展開している。
戦争が作品に影響を与えたのだろうか。

メスキータ自身はユダヤ人
最期はナチスに家族もろとも逮捕され、強制収容所で亡くなってしまっている。

実際にエッシャーが助けたのは、メスキータ自身ではなく、作品を助けたのだった。
しかし、作品を後世に残すことが、彼の生きた証を残すことにもなり
メスキータの存在を守った、ということにもなる。


ブラジル先住民の椅子

2019-05-24 01:07:04 | アート

ブラジル先住民の椅子
埼玉県立近代美術館


鑑賞するだけならば、コミカルでユーモアたっぷりの動物の形をした椅子がたくさんあり
とても楽しめる企画展だ。



できることなら、座ったり、触ったり、持ち上げたりしたかった。
作品の良さがさらに実感できたのではないだろうか。
座り心地もわかれば、自分にしっくりくる好みの椅子も出てくるだろう。

展示の最後に片手で持てるぐらいの小さな動物の椅子があり
それは触ったり持ったりしてもOKになっていた。
小さいわりには、かなりの重量感がある。
椅子はすべて、一本木から削り出されている。
大きな作品も多かった。
1人で持てないぐらいの重さがあるのだろう・・・




ブラジルの先住民が作った椅子
元々はアートとして作られたものではない。
儀式や結婚式に用いられたり、身分の高い人が使用するための椅子だった。
それが、現代社会と接触したことにより
その伝統的な椅子にアートとしての意味合いを持たせるようになり
現代的な価値が生まれ、値打ちがつけられるようになっていく。
動物のかたちをした椅子は、外部の人たちの人気を考える中で生み出されていったもののようだ。




インタビューの中で、椅子を作る人たちは、価値を認められていない、と訴えていた。
土産物のような扱いをされ、アートとしての価値を持たれていないと言っていた。

アートってなんだろうか・・・??

椅子を作る伝統的なことを、変化させていっている。
元はアートなんて概念はなかったのだろう。
それが、現代文化に触れる事で、様々な新しい価値観が芽生えていったのだろう。

異文化に触れ、新しい価値観が生まれ、悩みも増えたのではないだろうか・・・
それならば、外部と接触しない生活の方が、らく(?)だったのかもしれない。
悩みが少ない方が生きやすいと考えることもできる。
知る事で、選択肢が増える事で、悩みや苦しみも増えるのかもしれない。


様々な問題を提議する作品展だった

ムンク展

2019-01-17 19:38:27 | アート

ムンク展
共鳴する魂の叫び

2019年、初アート鑑賞がムンク!
なんともおどろおどろしいスタートです・・・

ムンクといえば叫び
叫びといえばムンク

スクリーーーーーム!!!

なぜにここまで有名なのでしょうか・・・

そして、なぜにここまでムンクに人気があるのか・・・
会期終了間際になり
連日入場には待ち時間が発生しているようです。

正直なところ、鑑賞していて気持ちのいい作品はほとんどなかった。
ドロドロしていて、官能的だが影がかかっているような
明るく華やかになるプラスのオーラは、皆無といってもいい気がした。

描き方だけを観るならば
表情がなく、溶け合って輪郭線があいまいな人物
鮮やかな色なのだが、どこか鈍い印象がぬぐえない色使い
ガイコツに色付けしたような目の落ちくぼんだ無表情な顔
およそ、常人が描けるような画風ではない気がする。

歴史に名を残すようなアーティストは
一歩間違えれば奇人変人扱いされるような人が多いのだろうが
そんな雰囲気を作品から強く感じ取れる。



「叫び」とあるが、この人物が叫んでいるわけではない。
自然からの叫びを聞いた姿を描いている
耳を塞ぎ、口を大きく開き、立ち尽くしている。
それはムンク自身で、自画像でもある作品。


SCREAM

この映画のキャラのモデルにもなっているとかいないとか・・・


度重なる家族の死
自身も病弱で命の危機をかんじる少年時代
父は精神障害で暴力をふるう人

これで真っ直ぐに育つことは難しいだろう・・・

ムンク自身、少年時代をこう振り返っている
「病気と狂気と死が、私のゆりかごのかたわらに立つ、暗黒の天使だった」

ムンクの生い立ちを知れば
異質な画風にも少し納得ができるようになる・・・

鳥獣戯画シール

2018-12-14 00:32:46 | アート


勝手に名付けて
「鳥獣ギガトンシールコレクション」

ジャンボカードダスで1枚200円は強気設定だな。

いつ何時、いかなる場所においてもガチャガチャのチェックは欠かさない。
すでに病気みたいなものだ。
病名「ガチェック依存症」かな
そして、おもちゃ売り場のガチャガチャの横にはカードダスもある。
カードダスには大盤のジャンボカードダスがある。

対象年齢15歳以上!

青年期の若者がこれを欲しがる確率は低いのではないだろうか・・・
完全に大人向けな商品のような気がする。
言い換えれば「アダルトグッズ」ってやつだ(笑)





勢い余って4回やってしまった。
そして、一気に全部揃った!
ミラクルが起きたな。
年内の運は、たぶんこれで全部使い果たしたかもしれない・・・

めっちゃ完成度高いシール
200円にも納得だわ。
ってか、200円以上にすごいかも!!
呟きも笑えるものばかりだしね。

でもね、
でもね、
シールの隣についている小さな呟きは
シールにはついてこないんだわ
これ、けっこう詐欺っぽくね
このシートを眺めるのはめっちゃ楽しめるけど
台紙からシールをはがしてしまうと
ホンマの鳥獣戯画になってまうやん・・・

!!!!

いや、これが本来の姿だろうが!
押し付けられたコメントに笑いを催してどうするか!!
そこはイマジネーションだろうぅぅぅぅ
筆で描かれた奇々怪界な動物たちの動きと表情を見て
自ら言葉を紡ぐのが本来の鳥獣戯画の鑑賞方法なのではないのか!!

ま、そんなに熱くなったところで
実際には使わずに
コレクションになるだろうけどね(笑)


ちなみに、これを見つけたのはヨーカドーのおもちゃ売り場の隅っこ。
まず15歳以上の人はなかなか訪れない場所であることは想像に難しくない・・・

AUDIO ARCHITECTURE

2018-10-27 22:13:20 | アート


AUDIO ARCHITECTURE
音のアーキテクチャ展


アーキテクチャ(構造物)として音楽を捉えデザインし曲にする。
リズム、メロディー、音域、楽器
それぞれが組み合わさり、バランスを取ったり、バランスを外したり
曲として組み立てていく。
確かに構造物だといえる。

しかしだ
オーケストラは、その最たるものではないだろうか・・・
様々な楽器の音が折り重なっていく。
100人以上で編成されるオーケストラだってある。
音色の違う楽器
音を出すタイミングも楽器によって違う。
打楽器だってある。
まさしく構造物だろう。

「音楽を構造物としてデザインする」
今までそんな言い方をしなかっただけで
昔々から続けられてきたことでないか?
そんな気がするのだがね・・・

しかし、なかなかに斬新な企画だった。
ミュージシャン、コーネリアスの小山田圭吾が
この企画展のために曲を書き
ライブ映像も撮って流れている。
そして、様々なアーティストが
この曲をイメージして映像作品を作っている。

映像も楽しめるライブ会場のような様相を呈してた。
(企画展はすでに終了しています)



AUDIO ARCHITECTURE (Studio Live Version)

カーソルをアートに。

2018-10-09 13:29:22 | アート

「2.5次元の触覚」

懸谷 直弓さんの作品
上野公園に2019年3月まで展示中

パソコンの画面に出てくるカーソル
それを現実に引っ張り出してきた。

なんと4メートル!
近くでみると、粗いドットのガタガタ矢印
しかし、遠くから見るとパソコン画面のようなかたちに切り取ることができる。




「境界線」
ディスプレイの中でマウスの指令に忠実に動くカーソル
現実には出てくるはずのない存在。
それが巨大になり、確かな質感を伴いそこに存在する。

全てをパソコンやスマホに集約していこうとしている世の中において
逆行するような印象がこの作品にはあり
現実的質感をどんどん失っていく世の中に対して
アンチテーゼのようにも感じ取れる。

ディスプレイの中の存在を、敢えてリアルにした理由とは・・・

最初は異質にかんじた作品ではあるが
すぐにその感覚は溶けてなくなっていた。
それもそのはず
パソコンを使っている人には、毎日動かしている存在だ。
馴染みがある、なんてものではなく
手足のように動いてもらっている存在である。
言葉が通じない人同士であったとしても
このカーソルに対しては、共通認識を持つことができるのではないだろうか。
グローバルな存在だともいえる。

多くの人に受け入れられる可能性の高い存在ではないだろうか。

FFモンスターと天野喜孝展

2018-09-04 23:18:25 | アート


FINALFANTASYと天野喜孝の世界展

終わってしまいましたが
素晴らし過ぎる原画がたくさん
モンスターの原画なんて
今後見れる機会がないかもしれないです!


ゼムス
FF4ラスボス


オクトマンモス
FF4ボスキャラ


オーディン


魔道士ハイン
FF3ボスキャラ


アスラ
FF4


ケルベロス



ダークナイト



アーリマン


ギルガメッシュ
フィギュアバージョン


モーグリ



貴重過ぎる!!!
ゼムスなんて、鉛筆線がバッチリ見える!
アーリマンの設定画がキュートすぎる!!
いろいろ記憶がよみがえってくるよね。

って、実のところ
FFのゲーム自体よりも
絵と音楽が好きで記憶に残っているんだけどね・・・

Re又造

2018-05-11 00:56:13 | アート

Re又造

日本画をデジタル技術を駆使して
新たな鑑賞方法で展示されている企画展

作品数30点
その割にはチケットが割高なのだが
展示作品を見てゆけば
それも納得できた

Re使われ方として意味はなんとなくわかるが
正確なそれは理解していない。
「再び」とか「繰り返し」とか
そんな意味なのだろうか・・・
シチュエーションによっても変わってきそうだ。



又造×スバル

企画の展示場は、スバルビルの中
見事にラッピングされた車だ
前も横も後ろも又造デザインが施されている
しかも
この車、実際に走るのだから驚きだ。



春秋波濤

作品をデジタル映像化し
空間レイヤーで、表現されている。
作品の中に入ったような感覚を味わえる。



墨龍  雲龍図

「墨龍」 山梨の久遠寺
「雲龍図」 京都の天龍寺
2つの天井画が、実物大で
同時に再現されている
まさに圧巻



火の島

又造の内面の感情・感覚をはじめて作品にぶつけた傑作
横は3メートル半を越える大作だ。
それがデジタル映像として展示されている。
なんと作品が揺らめいている。
赤い島がゆらゆらと動いているのだ。


おぼろ

G7伊勢志摩サミットで展示された陶板の作品
空間全体が作品となっていた。
周りには桜の花びらが舞い散るような
デジタルアートが投影されている。
写真では青白くなってしまっているが
ピンクの桜がはらはらと散っている。
揺らめくろうそくのような灯り
手前の下は水面のようになっていて
作品が反転して映し出されていた。
静謐でいて、なおかつ上品
しかし、気持ちが落ち着く空間でもあった。
何度も戻って、この作品を味わっていた。


デジタル技術によって、映像化され
展示されている作品たち
素晴らしいとは思うのだが
作品自体の力というか
情念のようなものは伝わってこなかった。
本物ではないから当然だろう。


自分の思いをぶつけて描いたとされる「火の島」
展示されている空間は、その作品一つ
空間全体が赤くなっていた。
その場所に入った瞬間は
少しあとずさってしまったぐらいだ。
しかし、その作品を目の前に対峙していても
あてられるような感覚は起きなかった。
映像化されているから、そんなものは削ぎ落とされてしまっている。

墨龍、雲龍図の実物は、もっともっと力に満ちているのだろう。


デジタル化によって失われるもの・・・

OHANA BLOCK

2018-02-14 21:29:24 | アート

お花ブロック OHANA BLOCK

いろんなガチャガチャがあるよねぇ

カラフル好きとしては
これは見逃せなかった
しかも
アートなかんじじゃん♪

とか、言っておきながら
買って半年近く封を切らずに放置
(買って満足的なやつね)


作りはじめると、けっこう楽しいもんだ


OHANAロボ T-06W



チョコ


私の輝ける未来


色に触れていると
やっぱり楽しいんだよね♪
プラス
形を作りながら楽しめる!


140枚ぐらいあるかな
もっと欲しいな
でも、発売していたの半年前

ちょっと検索してみよう
やっぱりAmazonかな


ってか・・・
おんなじようなもの、めっちゃたくさんあるじゃん!
しかも
ガチャガチャで買うよりも
確実に安いだろ!!

クインテット 五つ星の作家たち

2018-02-12 22:00:25 | アート



5人のアーティストによる企画展

「抽象と具象の狭間」
それがこの企画展のテーマ

かたちをなす作品
かたちをなすものが溶け合った作品
ふわふわと色彩が浮かび滲み合う作品
白と黒の世界で構築された作品
キャンバスに弾けるように描かれた色

様々な表現のアートを向かい合わせで鑑賞できる機会はあまり多くない
そこでの違いが際立って感じ取れる。

色彩のみが描かれた作品の向かいには
白黒の世界が描かれた作品が並ぶ

違いを感じ、自分自身に馴染むものを感じ取るきっかけになる。

色彩豊かな作品を選ぶ、そして好む
その傾向は、いつの頃か思い出せないぐらいに前からだ。
今回、それを再認識できた。

色彩豊かな作品に囲まれた空間は、とても心地よかった

自分が求める心地良さ
それを知っておくのは大切なことではないだろうか。