人間行動実験
と題された高額のアルバイト。
実態は、看守役と囚人役に別れての心理実験だった。
一般人が肩書きを与えられと、あたかもそのようになってしまう。
で・・・
一般人??
映画の中では、選考される段階でかなりのヒヤリングが行われている。
その時点で「この人は看守役に向いているな」だとか
「この人は囚人役のリーダー的な存在になりそうだ」とか、
厳選された人たちだったように感じる。
(全員が選び抜かれた人たちとはいえないだろうけど…)
一般人だとか、普通の人だとか、という言葉は適さないのではないか?
実験のルールを破ると、監視している側からNGサインとして、
赤ランプが点灯することになっている。
点灯してしまうと、実験失敗の合図となり報酬は払われない。
はじめは、決められたルールに沿って役割を演じようとしていたが、
次第に看守役たちの行動がエスカレートしていく。
権力を持った看守たちはどんどん暴走を始める。
相手が下の立場だから、どんな行動もしていいわけではなく、
赤ランプという絶対的存在がある。
赤ランプが点かなければ、暴力もそこでは正しいと認識される。
自分の中に判断基準がない者は、簡単に役割に染まってしまうようにかんじる。
過去にスタンフォードで行われた監獄実験を元に作られた映画。
役割に簡単に染まってしまう人間の危うさ。
変容していく人間性。
自分が生きていく中で少なからずおこっている。
「自分を持つ」ことへの大切さ。
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