原作はスパイ小説
それがエンターテイメント映画に変わっていた・・・
原作ファンをくすぐるような部分も多々あるのだが、
それを吹き飛ばすような、エンターテイメント感。
日本スパイ養成機関「D機関」
そこから輩出されたスパイ達は、
任務遂行のためには情も何も持たないような人間だ。
しかし、映画の主人公は・・・
映画の主人公を小説に登場させるとするならば、
確実に生き延びれるような性格ではない。
もし、奇跡的に生き延びれたとしても、
D機関から追放されるだろう。
それぐらいに原作の空気感が消え失せている・・・
唯一原作の登場人物とイメージが合致したのが、
伊勢谷友介演じる「結城中佐」
日本陸軍の反対を押し切り、
ただ一人でD機関を設立したスパイマスターだ。
見事にマッチしていた。
これがなければ、私には救いのない映画になっていたかもしれない…
さあ、原作を読み直すとしようか・・・
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