yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

中原中也「汚れつちまつた悲しみに・・・」

2008年02月20日 | アートイラスト

Yogoretimatta_kanasimini  「汚れつちまつた悲しみに
   今日も小雪の降りかかる
   汚れつちまつた悲しみに
   今日も風さへ吹きすぎる

   汚れつちまつた悲しみは
   たとへば狐の革衣
   汚れつちまつた悲しみは
   小雪のかかつてちぢこまる

   汚れつちまつた悲しみは
   なにのぞむなくねがふなく
   汚れつちまつた悲しみは
   倦怠(けだい)のうちに死を夢む

   汚れつちまつた悲しみに
   いたいたしくも怖気づき
   汚れつちまつた悲しみに
   なすところもなく日は暮れる・・・・・」

中也の詩をモチーフにイラストを描いてると

おんなじような絵がいつも思い浮かぶ。

彼が、この世界で生きてくうえで感じる

「孤独感」や、それに伴う「悲しみ」や「侘しさ」が

常に表現されてる気がするんだ。

その気持ちを乗り越えられれば、

また、違った感じの,

いい作品が作れたんだろうけど、ね。

ホント、30歳で死んじゃうなんて惜しいよなあ。

そんな気持ちを乗り越えた後、

彼はどんな風に表現するんだろう?

っていつも思う。

「汚れっちまった悲しみ」を振りほどいた後の

爽快感というか

突き抜け感というか

そういった感覚の彼の詩を

読んでみたかったよね。

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コメント
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