yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

映画『42~世界を変えた男~』予告編

2015年07月19日 | 映画
映画『42~世界を変えた男~』予告編


時代は第2次大戦が終了したすぐ後のころ、

キング牧師なんかが公民権運動をやるのが60年代だからその15年前ぐらいのころに実在した黒人初の大リーガージャッキー・ロビンソンのお話。

それまでは「大リーグ」っていうのは白人だけのリーグだったらしく、

その中に黒人である彼が入っていくということは、それはそれはとてつもないことだったんだろうことは推察される。

その証拠に、

現在の大リーグでは彼のつけていた背番号42は全球団で永久欠番になっていて、それは彼の42番だけらしいから。

それくらいの偉業だったわけだね。

・・・


いや、ね・・・。

でも・・・


正直に映画の出来の感想を言うと

ハッキリ言ってイマイチ面白くなかった。(苦笑)



実際の話はすごい困難を乗り越えたはずなんだけど、

映画では出会う困難をトントン拍子に上手くクリアしていった話になってしまってる。

まあ、

最近はあんまり長い映画は流行らないし、

何とか2時間前後に収めるには致し方なかったんだろうけど・・・。

映画の始まりからしてもう、大リーグのオーナーにスカウトされるというところから始まってるからね。

後はもう成功物語しかないでしょうよ、そりゃ。

黒人リーグというものが既に存在していて

そこでヒーローだった彼が、なぜわざわざお呼びでないような場所でプレーしようとする気になったのか・・・とか、

まだまだ閉鎖的だったであろうチームメイトがなぜ彼をチームメイトとして受け入れる気になったんだろう・・・とか、

そこらへんの葛藤を中心に映画で描いてくれれば、ね。

彼はどんな希望を抱いてそういう困難を踏ん張れたのか・・・、

彼にはどんな夢があったのか・・・、

そういうことが大事なんだと思うんだけどそこらへんがまるっきり描かれてない。

きっとあるはずなんだよ、そういうものが。

じゃないと、困難なんて乗り越えられないし、

誰もが偉業だと称えるようなことなんて絶対に成し遂げられないはずなんだよね。

・・・

・・・

でも、

なんでそんなイマイチな映画をここで紹介したか、というと

映画の最初のころにあったセリフが気に入ったから。

それはどんなセリフかというと・・・

「やられたら『やり返す勇気』は勇気じゃない。そんなカスみたいなやつと同レベルで争っても仕方ない。持つのなら『やり返さない勇気』を持て。」というもの。

ホント、これなんかも

言葉で言うと簡単だけど、実際その場に立ってみると何か強い信念がないと出来やしないよ。

どうやってそういうことができる信念を持てるようになったのか・・・。

そういうエピソードだけで映画は成り立つんだけどね、ホントは。

だって、大リーグに入ってからの偉業は誰も知ってるわけだから。

つーか、ボクらは知らなくても、

42が全球団の永久欠番だっていうのだけでも「すごいことしたんだな」ってわかる。

それがどんなすごいことかなんてどうでもいいんだよね。

どういう気持ちがそれを支えたのか、

どういうエピソードでそんな気持ちを得ていったのか、

そっちのほうがより面白くなると思うんだけどな・・。

だから、

大リーグにスカウトされてそちらに行こうと彼が決断するまでのお話にしてほしかった。

と、いうわけで、

今回はちょっと残念な映画としての紹介となってしまった(苦笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする