yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

ひまわりの壁面画。

2015年07月27日 | アートイラスト
梅雨も終わり、めちゃくちゃな猛暑の毎日がやってきた。

今年は台風もそれていくほどの熱波が太平洋から押し寄せている様子で、

良いのか悪いのか、生活圏内では最近おなじみのゲリラ豪雨すらもない。

おかげで、普通に生活するだけでも熱中症にかかりそうなぐらい。

一方、職場では

横4m・たて1mほどの大きな模造紙にその季節にマッチした図柄を描き、壁に貼る「壁面画」と名付けた作品を月一ペースで作成してるんだが、

この暑さじゃもうさすがにアジサイでもなかろう・・・と

今度は「ひまわり」を題材に作成した。(前回は梅雨真っ盛りだったので「あじさい」をモチーフに作成している。6月あたりで紹介してるんで興味のある方は探してみて)

児童福祉施設で働いているんで、そこに入所してる子どもたちは

入所理由はホントに様々なのでキャラも濃く、一筋縄で行かないことも多いんだけど

こういう作成物も、案の定毎回イマイチ乗りが悪い。

今回も例に漏れず最初はブーイングの嵐だったんだけど、

まあ、これもいつも同じなんだけど、

始めてみると、なぜか皆一生懸命取り組むんだなあ、これが(苦笑)

口が悪い連中が多いから、心が疲弊して長続きしない職員も多いんだけど、

子どもたちの本音は「こっち見て!」というアピールで毒舌まき散らしてるだけなんだと理解できればこんなに楽しい職場はないんだけど、ね。

彼らも子どもながらもいろいろ経験してそういう表現しかできなくなっちゃってるだけなんだよね。

でも、まあ、

ブーブー言いながらも最後まで頑張りました。



結局一生懸命なんだよね、彼らって。

終わった後も、へとへとになりながらもブーブー言いながら去っていったけど、

出来上がりを見たら、素直じゃないことが一目瞭然!



ボクがやったのはいつもと同じで下書きを描いてあげて、取り組む内容の手順を指示してあげただけ。

今回はひまわりの花弁を折り紙で切り貼りして、あとは好きな色を塗りぬりしまくる、というもの。




基本取り組みたくないし、その取り組みたくない理由も「どうせ失敗するから」という失敗体験満載な彼らだから

単純な工程が良いと思うので、敢えてそうしてる。

「自由に」と言われるのがホントに困るみたい。
「こうして」「ああして」と具体的な指示には安心して取り組めるんだけど
自己肯定感の低い彼らには「自由に」というのがとても苦痛に感じるらしい。

だから、まずは「成功体験」をしてもらうために、敢えて手順を細かく設定してるんだよね。

すると、安心して取り組めて、

これを繰り返すと「この人の言うとおりにしてれば良いものができる」と思うようになって

しまいには「この人が自由にっていうんだから、俺は自由に取り組んでも大丈夫なんだ」という思考になっていく。

つまり、信頼関係が出来てくるわけで、

そういう信頼関係が彼らの「ココロ」を育てていくことに繋がっていくような気がしてて

ホントに今の仕事は楽しく感じてる。

彼らの心を癒すことが、自分の心を癒すことにもなってる気がしてる。

今の仕事に出会えたことが心底良かったと感じてるんだよね。
コメント
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