今週末はビートルズのアルバム、「レット・イット・ビー」を聴いていた。
このアルバムは生々しい音と、きれいなアンサンブルが入り混じってて、
初めて聴いたときから「未完成」な雰囲気を感じてたアルバムだ。
このアルバムが出来上がる過程を知ると、
「さもありなん」といった感じ。
ドキュメンタリー映画を作るため、というねらいと
その映画のエンディングをライブで終わらせ、そのライブアルバムを発売するというコンセプトでセッションを始めたんだけど
メンバー同士がギクシャクし始め、まったくセッションが進まず、
なんとか、別のスタジオに場所を移してセッションは進んだんだけど、
結局、その屋上での演奏、いわゆる「ルーフ・トップ・コンサート」でおしまいになっちゃったといういわくつきのアルバムだったらしい。
発売するには程遠い仕上がり内容だったんで、お蔵入りとなり、
「アビーロード」をレコーディングしたとのこと。
その後、ジョンたちがフィル・スペクターにプロデュース依頼し、彼がオーケストラをオーバーダブしてようやく日の目を見たんだけど
そのことについてまったく相談のなかったポールが、この出来上がりを聴いて幻滅し、それでビートルズ脱退を決意したという。
ポールは気に入らなかったみたいだけど
ボクはそんなにキライじゃないなあ。
でも、「ロングアンドワイディングロード」はダメか。(笑)
まあ、なんにしても、このアルバムの最高傑作はこの「ルーフ・トップ・コンサート」かな。
すごくカッコイイよ。
だんだん、道路や他のビルから観る観客が増え始め、
最後に警察に止められちゃうところなんかもサイコーだね。
まるで、「路上ライブ」を観てるみたいだもんね。
このライブをナマで楽しめたヒトは、ホントうらやましいよ。