1か月半ほど前に購入記事をUPしたPDモバイルバッテリー“OHM-PD-MONSTER-1”の能力を把握したくて、FTDX10Sで使用してみた。と言っても今回が初めてではなく、実は2回目だ。
どういうことかと言うと、1回目はFTDX10S関連の局免変更手続き~コロナ明けに漕ぎ着けた8月上旬に、通勤途中の道草モービルで使ってみた。運用パターンは10WのCWでCQを出して599BK方式のQSOであったが、使用を初めて約30分の間にFTDX10Sの電源が3回落ちるという意味不明な展開になった。もちろん充電は取説に記載されているプランのまま行い、前夜の寝る前に充電完了確認を経て翌朝に使用という流れだ。
これを真に受けると「50WのFM運用で4時間なんて、一体どこから出てきた実績だ?」となるので、これは一度落ち着いて検証する必要がありそうだ。と言うことで、もう一度同じやり方で充電したもので運用してみることにした。
運用条件(検証条件)をザックリ述べると、満充電済みのバッテリーをつないで電源供給するFTDX10SでCW、打電スピードは20WPM、10WでCQを出して599BK方式でQSO、これをFTDX10Sの電源が1度落ちるまで続ける。なので、最悪QSO相手局に迷惑をかける恐れがあるが、そこはCONDXを見ながら上手く回避するように努力してみることにする。
これで、7、10、14MHzの3バンドでCQを出して、結果的に4回の区切りが付く運用となった。具体的には、①0QSO/12minCQ、②39QSO/52minCQ、③1QSO/20minCQ、④4QSO/25minCQとなり、合計は44QSO/109minCQであった。で、電源が落ちた時はCONDXが下がりきる間際っぽく絶賛空振りCQ中だったので、何とか相手局に迷惑が掛かる展開は回避できた。
それと送信系つながりで言うと、オートチューニングはバンバン(←富山弁で「バッチリ」とか「上出来」という意味。)に調整したアンテナを使っているので、今回の運用(検証)では1回も実施していない。
ちなみに満充電時の電圧は12.16Vで、電源が落ちた直後の電圧は11.00Vであった。これを踏まえると、FTDX10シリーズの最低動作電圧は11V付近で、謳い文句などで出てきた50WのFMで4時間運用出来たリグの最低動作電圧は、更に低いモデルだったんだろう。と考えよう。
-・・・-
結局、FTDX10S@10Wでは、空振りのCQが少なければ120分ほどは行けそうだが、そこまでギリギリを攻めるのも怖いので、100分程度を目安にすることが妥当かな。だとしても4時間には程遠いし、しかも10Wでの結果だ。まぁ今さらどうしようもないので、個人的結論は「最低動作電圧が比較的低そうなアナログ機で使いたいという方などに、スペックを満喫いただけるモデルなんだろう。」としたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます