過去記事で所感を述べさせていただいた“コンパクト設備”の記事をきっかけに、「そう言えば、今使っているリグと過去のリグとでは、どのくらい定格の差(公称値の差)が有るんかな?」と思い、当初は3~4種類で比較してみるつもりだったけど、過去の所有リグや興味があったリグなどを加えていった結果、15種類の比較表になってしまった。
比較する項目は、各取説に掲載の定格のうち受信部と周波数安定度で、対象バンドは50MHz以下、対象モードはSSBとCWとし、これらを抜粋。なお、送信部は元々定格に出ている項目が少なく、DSPなどソフト的な出来(完成度)の方で差が発生していると思うので、含めないことにした。
対象リグの15種類を挙げると、FT-1021X、FT-655、FT-900、FT-1000MP、FT-847、FT-818、FT-857D、FTDX9000D、FT-2000D、FTDX5000MP、FT-991A、FT-891、FTDX101MP、FTDX10、FT-710という感じで、表の右側から事実上の発売順相当に並べて、発売年も記入した。
併せて各リグの所有歴を、◎:現在所有している、○:所有していた、×:所有したことがない、の3種類に分け、比較に関係する用語を必要に応じておさらい記入し、完成したものがUP写真だ。それでは、表の内容を見た所感を述べていく。
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受信方式は、考え方の違い(何を重視するのか)でスタンスが分かれるので、基本的に新しい古いというものではない。なので、ある意味どっちもアリとも言えるが、アップコンバージョンでも3rdで2ケタkHzの中間周波数を載せたFTDX9000Dの発売以前(概ね2003年)とその先で差が出ている。
受信感度はFT-991の発売以前(概ね2014年まで)とその先で差が出ていて、選択度はSSBとCWの両方でFTDX9000Dの発売以前(概ね2003年まで)とその先で差が出ている。
周波数安定度は、FT-857Dの発売(2004年)以降はTCXO、グレードによってはOCXOの標準搭載が当たり前っぽい時代があったことも踏まえ、比較的早いタイミングで今時の次元に到達したみたい。個人的には、FT-1000MP(1994年に購入)以降の使用リグでオプションにTCXOがあれば必ず追加していたので気にしていなかったけど、今回のをきっかけに周波数安定度の変遷っぽいものを把握することになった。
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と言うことでザックリだけど、約30年にわたるYAESUのHF機の定格を抜粋&興味本位で比べてみた。全てを詳しく説明(文章化)するのは難しいけど、この結果(所感)は私自身の実感と口コミを含む入手情報とほぼ一致していた。なので「定格の数字って、机上の空論じゃないんだな~。」と再認識することになった。
それと、この表は他のリグのスペックorグレードを把握したい時の比較元データになると思う。比較が出来れば相当するモデルが分かるので、価格以外の情報でリグの位置付けや相当グレードがイメージしやすくなると期待。と言うことで、頻繁には訪れない場面だと思うけど、そうやって「あ~でもない、こ~でもない…。」とタダで楽しめればと思う。
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