軽量化作業もバラン、角度可変ブラケットが完了し、いよいよメインディッシュパーツである“マウントプレート”の加工を行う。これ、構成パーツの中で最も重い&加工が手間だと見ているが、軽量効果は最も大きいはずだ。なので期待も大きくなる。
加工内容はUP画像(図面抜粋)@MAV-2Wのマウントプレートのうち、ハッチング部の除去&穴あけ(角度可変ブラケット取り付け穴を8か所、Uボルト取り付け穴を2か所)だ。
なお、標準品のV型角度は90°と130°であったが、130°を120°に変更した。今回は角度可変ブラケットの加工ミス救済のため取り付け穴のあけ直しが必要になったので、であれば好み&分かりやすい角度で使えるように設計した。それと作業時間は丸1日など、まとまった時間が確保できそうになかったので、3回(延べ3日)に分けて実施した。
1回目(初日)は穴あけ、ケガキ&ボール盤より穴位置精度が欲しかったので、フライス盤で加工。ドリルを突っ込んで数秒後、SUS特有の加工音が聞こえたので加工条件を下げて慎重に進める。
このうち角度可変ブラケット取り付け穴は、エレメント角度の誤差を抑える&90°V用と120°V用の取り付け穴同士が干渉しないように、ドリルで下穴をあけてからボルトの呼び径と同じ外径のエンドミルで突き加工仕上げとした。ちなみにボルトは、余程の高精度ランクでない限り若干マイナス気味の直径になっているので、位置精度さえキープしていれば組立は成立する。
2回目(2日目)は、フライス盤で外周形状の加工を7割ほど行った。当初「クランプを取っ替え引っ替えして、順番に削るか?」とも思ったが、「バイスを一旦下ろして、また載せるのは面倒だな…。」と思ったので、結局バイスにセットして、その状態で加工可能な範囲をエンドミルで目いっぱい削った。
3回目(3日目)も、フライス盤で外周形状の残り3割の加工を行った。取り付け回数(原点出し)を減らすために、バイスで縦長方向にセットしたりして、何とかエンドミル加工を終了させる。
残るは大きな面取り(計10か所)だけど、今回はフライス盤加工を断念し、コンタマシンで切断してから、その面を鉄工やすりで整えた。今回はワーク全長が150超なので、前回のプランでやるには背が高過ぎる。仕上がり面が粗くなるのは残念だけど、「お釈迦になるよりはマシ!」と言い聞かせて妥協した。
これで全パーツの加工を終えた。結局マウントプレートの作業時間は、3日間で計7.5時間かかった。角度可変ブラケットとは異なり、途中で撤収&掃除回数が2回発生しているので、トオシでやれば6時間台なのかもしれないけど、1日仕事の加工ボリュームだったことに変わりはない。次はいよいよ、組立と重量の確認だ。果たしてどれだけ軽くなったのか?とても楽しみだ。
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