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“FT-655は、29MHzFMのリグだ。”購入後の数年間は本気でそう思っていた。もちろん今はそれが勘違いだったことに気付いている。(笑)
さて、私が購入したのは1994年7月2日。当時既にFT-655を所有していたのは、10mFMのローカル局中4名。つまり私は5番目の655erだ。この後、2~3年の間に6人の655erが誕生している。比較的アクティブな方に限定した場合、仲間内で半数程度が所有したことになる。V、UHF帯のようにリグのラインナップが少ない訳でもないのに、揃いも揃って11人も…。私も加担しているとはいえ、何を考えているのか…。と、呆れてしまう。(笑)
それはさておき、話を戻そう。前述の経緯もあって、FT-655はFMで使うことが多い。ちなみにSSBやCWの運用実績は、思い出せないくらい少ないので、記述はFMについてのみとさせていただく。このリグ、夏は29MHzFM、他の季節は51MHzFMと29MHzFMのいずれかを気分で運用している。FMは当時のYAESUのHF機(FT-850やFT-1021Xなど)がスーパーナロー仕様のみだったのに対し、FT-655はナロー仕様に対応している。つまり、送信にパンチ力を備えていることになり、これは大きな特徴の1つと言えると思う。
マイクはMD-1、バリバリの純正品だ。この組み合わせによるFMの送信は、適度にシャープさを含んだ滑らかな音質のようで気に入っている。ちなみに、付属マイクにMH-1というハンドマイクがあるが、こちらの音質も捨てがたい。MH-1はMD-1より滑らかな音質でラグチュー向きだと思うが、スタンドマイクの方が楽なので控えのマイクになっている。
受信については、送信のような突出している要素は特に無い。受信感度は過去の手持ちのリグとの比較(実体験)で言うと、FT-1021XやFT-1000MPの方に軍配が上がるようだ。これはそれぞれスーパーナローモードで比較した結果だが、値段相応と言うかある意味仕方がないのかもしれない。と言っても、受信した信号の了解度に僅かに差を感じたもので、致命的な差とまでは言えない。
一方FT-655のFM受信音はまろやかというか、長時間聴いていても疲れない音だと思う。本体内蔵のスピーカーでもこれは言える。好みの域なんだろうが、私の耳にとても合うようだ。(単にFTDX9000やFT-2000のFM受信音を経験していないからかもしれないが…。)
FT-655は古いリグの分類になると思うが、私のアマチュア無線活動に必要なリグである。
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