JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

14MHz帯用アンテナチェック用同軸ケーブルの製作作業

2019年10月04日 23時47分19秒 | 同軸ケーブル系

前記事では“使用周波数に対応した長さの同軸ケーブル”を作ると決めた背景や計算式などをまとめた。本記事は、いよいよ“使用周波数に対応した長さの同軸ケーブル”の製作作業だ。

今回はモービルで使うのでケーブルは3D-2Vのみとし、途中で太さが異なるケーブルは登場させない。これをCOMETのアンテナアナライザーCAA-500”で測定しながらカット&トライを繰り返す。

ただし私の場合は運用バンドが1つではないので、とりあえずどれか1つにターゲットを絞る必要が有る。計算結果(→申し訳ないが職業病?のため、単位はmmとさせていただく。)を踏まえると、21MHz帯≒4743mm、18MHz帯≒5540mm、14MHz帯≒7107mm、7MHz帯≒14105mmなどとなるが、実用的&失敗しても他の周波数に流用できる余地を残すため、14MHz帯用(完成時ねらい周波数=14.140MHz)で試すことにした。

まずはスタートする長さにケーブルをカット。1000mmの鋼尺で長さを測定しながら、最初は1000mm毎、6000mm以降は100mm毎、6900mm以降は10mm毎に7100mmまで測定&油性マジックでマーキングの後にカットした。

次にスタート側にMPコネクターをハンダ付け、ケーブル長さが変わらないように注意して無事に取り付け完了。続けてエンド側の芯線と網線を剥き出しにして洗濯ばさみで摘まんで短絡させ、アンテナアナライザーでインピーダンスを測定する。

理論的には狙い周波数で0Ωになる長さまでカット&トライを繰り返すのだが、0Ωになる点が出て来ない。これはMPコネクターのインピーダンスが50Ωでないからなのか?あるいは基本的にそんなものなのか?うーん。どの程度の悪い影響が有るのかは分からないが、とりあえず底値で妥協する。

UP写真のように目盛りが無い&等間隔目盛りでないので正確ではないが、おそらく2~3Ωと見た。ちなみにケーブルを20mmカットすると、周波数は約40kHz変化した。これを踏まえて14.200MHz付近になるまでカット、結果は長さが6900mmでボトムインピーダンスが14.209MHz付近で現れるものとなり、周波数が少々オーバーした。

これにMJコネクターをハンダ付け、このコネクターで長さが約30mmプラスされることになるので、結果的に14.209-0.060≒14.149MHz付近でボトムインピーダンスが出ると思われるケーブルが完成した。

さて、上記ケーブルのボトムインピーダンスになる周波数は、どうやって確認を行うか?次記事につづく。


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