今回製作した“使用周波数に対応した同軸ケーブル”、既に両端にM型コネクターをハンダ付けしたため、ボトムインピーダンスとなる周波数をどうやって確認するのかが、ちょっとした課題だ。
要するに、作業時に辛い姿勢を強いられたり、接触不良が発生する不安定な方法でなく、確認を終えた後には簡単に元に戻せる(使用できる状態になる)方法でなければNGだ。でないとカット&トライで詰めた結果が無駄になるリスクが有るからだ。
これを踏まえて思いついた具体的な条件を書き出してみると、①元に戻せるように短絡線のハンダ付け作業が不要であること、②詰めた周波数に近い測定ができるように短絡線の長さが極力短いこと、③短絡作業に費やす時間がかからないこと、④できれば作業の再現性を確保すること、こんなところかな。そしてしばらく考えた結果、UP写真のような短絡コネクターが頭に浮かび、早速製作してみた。
これは5D-2Vの切れっ端から芯線を取り出し、それをMPコネクター芯線側に通してから網線側まで持って行き、その両端をハンダ付けして芯線と網線が短絡するようにしたものだ。これを短絡させたいMJコネクターに取り付ければ測定が可能になり、終われば短絡コネクターを外すだけで元のケーブルに戻る。手前味噌ながら、これで上記4項目は全てクリアできたと思う。ただし一時的とはいえ対象ケーブルに取り付ける(追加する)ため、直接の測定にはならない。なのでタイトルに“仮チェック”の文字を入れた。でも実際はファイナルチェックなんだけどね。
ちなみに上記②の“詰めた周波数に近い測定ができるように短絡線の長さが極力短いこと”だが、実測で8mm(UP写真の鋼尺目盛り“50”から右側へ)になった。実際問題ディップメーターで測定する際に1ターンコイルが使われていることを踏まえると、それより線長が短いことは明らかなので、十分短いと判断した。
またMPコネクターの廻り止め目的で設けてある2か所の角は、取り付け時に網線側が点接触になってしまうため、ヤスリで削り落とした。結果、MJコネクターとの接続は面接触となり、安定した接続が確保できた。
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早速この短絡コネクターを使って、製作した同軸ケーブルの周波数をチェックしようと思う。それについては次記事にて。
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