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ビワ[枇杷](バラ科)
子供の通う小学校近くの、玄関先の道端に植えられていたビワが花を咲かせていました。
冬に見ることができる、貴重な花ですが、よく見ると軟毛に覆われています。花の横に見える葉の裏も、びっしりと細かい毛が生えていますね。葉や花だけではなく、枝も軟毛に覆われているのがビワの特徴のひとつです。
ビワ属EriobotryaのErio-はギリシャ語で羊毛・軟毛を意味する言葉が由来だそうで、植物全体が軟毛に覆われているビワのことをよく表現しています。
ビワの実は食用としますが、葉を乾燥したものを「枇杷葉(ビワヨウ)」といい、漢方で消炎・鎮吐に用いる薬用植物でもあります。
ビワの名の由来には諸説あるようですが、葉もしくは実の形が楽器の琵琶に似ていることからつけられたそうです。この楽器の琵琶も、元々は「枇杷」と表記されていたそうですが、琴などの影響を受けて「琵琶」と表記されるようになったそうです。
枇杷も琵琶も、奈良時代に中国から日本にもたらされたということで、古くから日本に存在しているそうです。
私は、琵琶にはあまり馴染みがありませんが、枇杷の方は子供の頃から好きな果実のひとつです。
2008年の花
1月中旬 横浜市内にて