自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

似た者同士・・・

2016-01-22 21:52:00 | お散歩
カヤ[榧](イチイ科)
岩手・山形以南の本州~四国、九州の山地に生える雌雄異株の常緑高木。葉は互生し線形で先は鋭く尖り、握ると痛いです。葉表は濃緑色で光沢があり、葉裏は淡緑色です。
4~5月に花を咲かせ、10月頃に偽果をつけ、翌年の秋に紫褐色に熟します。
成熟した種子を乾燥させたものを「榧子(ヒシ)」と言って駆虫に用います。材は碁盤や将棋盤に用いられ、建材などにも用いられます。

イヌガヤ[犬榧](イヌガヤ科)
岩手以南の本州~九州、四国の山地に生える雌雄異株の常緑小低木。葉は互生し線形で、カヤに似ていますが、柔らかく触っても痛くありません。
3~4月、葉腋に花を付けます。果実は前年枝の先に付き、熟すと赤紫色になります。
カヤの実は食せますが、イヌガヤの実は悪臭と苦みがあり食せないそうです。

この林にはカヤやイヌガヤの実生の小さな株がいくつもありました。
こうして隣り合って生えていることもあるのです。右側がカヤで左側がイヌガヤです。
ちょっと見ただけでは違いは判りませんね。
カヤもイヌガヤも果実を絞って灯火用の油としたそうです。

1月上旬 八王子市内にて

コメント (11)
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