
ツタウルシ[蔦漆](ウルシ科)
林際の道端で、ツタウルシの葉も色付いていました。去年の夏にすぐ近くの道端で、スギの木が2本倒れました。以前から枯れていたので、いつ倒れるのかは時間の問題でしたが、いざ倒れると、そこだけぽっかりと穴が開いたようで、何か寂しく感じます。
倒れた木に絡みつくように生えていた、キヅタやテイカカズラも一緒に廃棄されてしまったのですが、そのおかげで周囲の見通しがよくなり、このツタウルシの姿も道端から観察できるようになりました。
スギの多いこの林で、ツタウルシの紅葉は目立ちます。晩秋の林の彩りの一つですね。
結局今年はツタウルシの花を見ることができませんでした。
来年また挑戦してみます。
2009年のツタウルシ
11月中旬 横浜市内にて

シオデ[牛尾菜](サルトリイバラ科)
林際の道端では、シオデの実も無事に熟したようです。10月に緑色から黒く熟す途中の実を載せましたが、それから1ヶ月ほどで熟すのですね。でもシワシワになった実もついています。もう少し遅ければ、黒熟したところを見逃していたかもしれません。
今年は花から実が熟すところまで観察できました。
今年の花 9月の実 10月の実

マムシグサ[蝮草](サトイモ科)
10月にツリフネソウの群生が花を咲かせていた林。久しぶりに歩いてみたら、枯れ草の間から鮮やかな赤いものが顔を出していました。近付いてみると、それはマムシグサの実のようです。
花の咲く頃には歩いていないので、ここにマムシグサがあることに気付きませんでした。群生とはいきませんが、点々と幾つも赤い実を見ることができました。
以前にも載せましたが、マムシグサの仲間は、栄養状態によって性転換します。栄養状態が良く、大きく育つと雌に、栄養状態が悪く、小さかったり、後から小さくなったりすると雄になるそうです。
この林は、栄養豊富な林のようですね。
10月のツリフネソウ
11月中旬 横浜市内にて

センニンソウ[仙人草](キンポウゲ科)
9月に花を咲かせていたセンニンソウ、どうやら無事に実りを迎えたようです。でも、今年の実はいつもの年に比べて、見栄えが良くないような気がします。実の付きが少ないのでしょうか。
花を見た時には、あちこちで見られたのですが、先日載せたガガイモのように、その後下草刈りにあった所もあります。せっかく出会った実なのですが、ちょっと残念です。
この白髭も、今ごろは何処かへ飛んでいったのでしょうね。うまく芽生えてくれることを祈ります。
9月の花
11月中旬 横浜市内にて