自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

赤い実・・・ツルリンドウ

2016-01-20 21:25:00 | お散歩
ツルリンドウ[蔓竜胆](リンドウ科)
北海道~本州、四国、九州の山地の林内に生える多年草。葉は対生し、卵状披針形です。茎は蔓状であまり長く伸びず、他物に絡まります。
8~10月、葉腋に淡紫色の花を咲かせます。花冠は先が5裂し、副片があります。果実は液果で赤く熟します。果実は初め残存した花冠の中に埋もれて赤くなり、後に外に突き出ます。
枯れた葉の目立つ道端の土手にぽつんと赤い実がありました。
花も見たことが無いのですが、初めて見るツルリンドウの実です。
果実は花冠から突き出ると図鑑にはありますが、その様子がわかりますね。
赤い実を見ると口にしたくなりますが、特に味は無く美味しくないようです。見つけても、そっと見守るのがいいですね。

1月上旬 八王子市内にて

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うれ残り・・・

2016-01-19 21:24:00 | お散歩
ノブキ[野蕗](キク科)
道端ではこんな実に出会うことができました。
これはノブキの実でしょうか。
近所の散策でも見ることができますが、この状態を見たことはありません。いろいろ調べてみてノブキの実ではないかと思ったのです。
ノブキの果実には腺点があり、粘液を分泌するそうです。この粘液によって動物などの毛に付き散布される、ひっつき虫の仲間です。
この時期まで残っていて、引っ付く相手に出会えなかったのでしょうかね。

2014年の花

1月上旬 八王子市内にて

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ひっそりと咲いて・・・

2016-01-18 21:23:00 | お散歩
カンアオイ[寒葵](ウマノスズクサ科)

林下に積もった落ち葉の間に、カンアオイの花が咲いていました。
萼筒の裂片が明瞭に3裂しているので、カンアオイの花でしょうか。
昨年の春に、近所の林で蕾から花の咲いたところを観察したことがあります。花の中の様子を確認したいのですが、地を這うように咲いているので確認することが難しいですね。
この辺りには、絶滅危惧Ⅱ類に分類されているタマノカンアオオイも分布しているのですが、今ではその数を減らしていて、観察するのは難しいようです。
タマノカンアオイの萼筒の先は波打っていて、カンアオイの様に明瞭に3裂しないそうです。また花柱の先がカンアオイで2裂しますが、タマノカンアオイではややカギ型に曲がるそうです。
そんな違いを知るためにも、花の中を見てみたいのです。

2015年の花

1月上旬 八王子市内にて

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流す葉・・・

2016-01-17 19:00:00 | お散歩
ウラジロガシ[裏白樫](ブナ科)
新潟、宮城以西の本州~四国、九州の山地に生える常緑高木。葉は互生し、薄い革質で広披針形~披針形。主脈はへこみ、縁に鋭い鋸歯があります。葉裏は粉白色で光沢があります。
4~5月、雄花序を垂らし、上部の葉腋に緑色の雌花序を1個付けます。果実は堅果で、いわゆるドングリの仲間です。
民間療法で葉や枝を結石症に用います。葉や小枝を刻んで天日に干し用いるのです。
私は過去に3回尿路結石を患っています。2回目の発作から市販されているウラジロガシ茶を飲んでいたのですが、3年ほど前、忙しい時期があって飲むのを怠り、3度目の発作に見舞われたのです。
その後も続けていて、今のところ無事に過ごしています。
近所ではウラジロガシに出会ったことがありません。観察する機会が少ないのに、葉裏の様子が撮れませんでした。

1月上旬 八王子市内にて

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巡る季節・・・ミヤマシキミ

2016-01-16 21:03:00 | お散歩
ミヤマシキミ[深山樒](ミカン科)
登山道の脇にはこんな赤い実もありました。
ミヤマシキミの実ですね。観察したのは恐らく初めての事だと思います。赤く、艶々していてとても綺麗な実でした。秋には赤く色付きますが、こうして春先まで実を見ることができるそうです。
葉や果実にはアルカロイドが含まれ、誤って口にすると痙攣を伴う中毒症状が起きます。これも有毒植物なのですね。

花期は3~5月ということですが、このように円錐花序を既に出し、小さな蕾をたくさん付けいる株もいくつか見ることができました。雌雄異株のミヤマシキミですが、この株は雄株なのでしょうか。
赤い実を付けたものより、蕾を付けた株の方が多く見られました。

こうして近づいて見ると、まだ少し蕾は硬いようです。
花が咲くのは、もう少し先の事になりそうです。

2014年の花


1月上旬 八王子市内にて

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