自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

単独行動・・・

2016-01-26 20:54:00 | お散歩
セグロセキレイ[背黒鶺鴒](セキレイ科)
日本の特産種で、北海道~本州・四国・九州では留鳥として繁殖し、対馬・伊豆諸島・奄美大島では冬鳥として見られるそうです。体は黒白の2色で、白い眉が目立ちます。
近所の境川を散策していると、よく目にするのはセキレイの仲間たちです。
一番頻度が高いのはセグロセキレイでしょうか。この鳥は家の周りでも見かけたりします。
次に目にするのはこのセグロセキレイです。30~40年前までは、セグロセキレイがこの辺りで普通に見られるセキレイでした。
この2種に比べると機会は少ないですが、キセキレイやタヒバリの姿も見ることができます。この日の散策でもこの4種のセキレイたちを見ることができました。
忙しく歩き回って餌を探したり、縄張りに入ってきた他のセキレイたちを、追いかけまわす姿を見ているだけでも楽しいものですね。

1月下旬 横浜市内にて

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烏合の衆・・・

2016-01-25 21:27:00 | お散歩
近所の境川を散歩していると、川辺の茂みにたくさんのコサギが集まっていました。画面に入りきらなかったのですが、20~30羽はいたでしょうか。
以前にもこことは別の所で、コサギがたくさん集まって騒いでいたのを見たことがあります。

その原因は恐らく・・・
コサギに混じってカワウがいることがわかるでしょうか。
カワウは水中に潜って餌の魚を追います。集まったコサギたちは、カワウに追われて逃げ惑う魚たちを目当てに集まっていると考えられるのです。
観察していると、カワウが潜る度にコサギたちの動きも忙しくなるのです。

鳥たちの群れに近づいて立ち止まってカメラを構えると、今度はカワウたちが逃げ始めてしまいました。
上流に向かって飛び去って行くカワウの姿です。ブレブレの写真ですみません。
これ以上観察するのを諦めて歩き始めると、カワウたちは水面に降りて流れに任せて元の所に戻るようでした。
烏合の衆の「烏」は、カラスの事を指しますが、この光景は「鵜」に集まるコサギたちですね。
カワウが飛来するようになってから、この川の魚が少なくなってきたと言われています。

1月下旬 横浜市内にて

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花のあと・・・フサザクラ

2016-01-24 21:05:00 | お散歩
フサザクラ[房桜](フサザクラ科)
本州~四国、九州の湿気の多い谷あいや渓流沿いの生える落葉高木。葉は互生し広卵形で、先は尾状に尖り長い葉柄があります。葉脈は深く、縁には不揃いの鋸歯があります。
3~4月、葉に先立ち花弁も萼も無い花を咲かせます。暗紫色の葯を付ける雄しべが多数垂れ下り、雌しべは短く、雄蕊の基部に隠れて付きます。果実は長い柄がある扁平な翼果で、房状に垂れ下り、風に乗って散布されます。
高尾山から景信山に向かい、陣馬山へ向かう途中の谷筋を下りて甲州街道に出て相模湖駅から帰ってきました。このフサザクラは甲州街道沿いの谷で出会いました。道路の下の方から生えていたので、ちょうど目の前に枝先があったのです。
たくさんの果実が残っていますね。枝先には膨らんだ冬芽の姿も見ることができます。
これも初めての出会い、花の様子も見てみたいです。

1月上旬 相模原市内にて

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似た者同士・・・

2016-01-22 21:52:00 | お散歩
カヤ[榧](イチイ科)
岩手・山形以南の本州~四国、九州の山地に生える雌雄異株の常緑高木。葉は互生し線形で先は鋭く尖り、握ると痛いです。葉表は濃緑色で光沢があり、葉裏は淡緑色です。
4~5月に花を咲かせ、10月頃に偽果をつけ、翌年の秋に紫褐色に熟します。
成熟した種子を乾燥させたものを「榧子(ヒシ)」と言って駆虫に用います。材は碁盤や将棋盤に用いられ、建材などにも用いられます。

イヌガヤ[犬榧](イヌガヤ科)
岩手以南の本州~九州、四国の山地に生える雌雄異株の常緑小低木。葉は互生し線形で、カヤに似ていますが、柔らかく触っても痛くありません。
3~4月、葉腋に花を付けます。果実は前年枝の先に付き、熟すと赤紫色になります。
カヤの実は食せますが、イヌガヤの実は悪臭と苦みがあり食せないそうです。

この林にはカヤやイヌガヤの実生の小さな株がいくつもありました。
こうして隣り合って生えていることもあるのです。右側がカヤで左側がイヌガヤです。
ちょっと見ただけでは違いは判りませんね。
カヤもイヌガヤも果実を絞って灯火用の油としたそうです。

1月上旬 八王子市内にて

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枯れて残る・・・

2016-01-21 21:30:00 | お散歩
オヤマボクチ[雄山火口](キク科)
四国~岐阜県以北の本州、北海道の日当たりの良い山野に生える多年草。茎は直立して分枝します。葉は互生し広卵形で、縁には不規則な鋸歯があり、基部は心形です。長い柄には狭い翼があり、葉裏には毛が密生します。
9~10月、上部の分枝した茎先に頭花を付けます。頭花は下向きに咲き、全て筒状花で紫~赤紫色です。総苞片は覆瓦状に多列あり、花後次第に開いていきます。
葉裏の毛を火打石で火をおこす時に使う「ほくち(火口)」として用いたことからこの名がついたそうです。
ヨモギの代わりに葉をつなぎとして使って草餅にしたり、蕎麦のつなぎに使ったします。また根を味噌漬けにして食べたりするので、ヤマゴボウと呼ばれることもあるそうです。
花が終わって綿毛をたくさん付けた姿を見ることができました。これも初めての出会いです。もう少しで風に乗って旅立ちそうな綿毛も見られますね。
根元には大きな根生葉がありました。今度は花の咲く姿も見てみたいです。

1月上旬 八王子市内にて

コメント (10)
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