自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

花咲く季節に・・・

2016-08-24 22:22:00 | お散歩
タマアジサイ[玉紫陽花](アジサイ科)
東北南部~中部地方の山地の林内などに生える落葉低木。葉や幹など全体に短毛が多いです。
葉は対生し、葉柄が長く先は尖ります。縁には細かい鋸歯があり、葉の両面はざらつきます。
花期は7~9月で、他のアジサイよりも遅いです。蕾は苞に包まれて、径3cm程の球形になります。この形からタマアジサイと呼ばれるそうです。

淡紫色の小さな両性花とその周りに白い4個の花弁のある装飾花が咲きます。
両性花には雄蕊が8~10個あり、2~3個の花柱があります。両性花の様子を近くで撮ろうと思ったのですが、細かすぎてうまく撮ることができませんでした。花糸が伸びきっていないようで、モジャモジャとした印象です。
果実はさく果で、花柱が角の様に残ります。
林縁で咲くタマアジサイに出会いました。ここはよく歩く所ですが、この花に出会ったのは初めてでした。この辺りの林でも、時々タマアジサイに出会うことができるようです。
今まで旅先で見ることが多かったので、夏の思い出の花という印象があります。
果実を見たことが無いので、この次は観察してみたいですね。

8月中旬 横浜市内にて

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紛らわしくて・・・ツリガネニンジン

2016-08-23 21:07:00 | お散歩
ツリガネニンジン[釣鐘人参](キキョウ科)
林縁の草はらで、ツリガネニンジンらしき花を見つけました。でも、花の感じがどことなく違う気がします。
花冠が、よく見かけるツリガネニンジンの花より、やや広く見えたのです。イメージではもう少しスリムな感じです。
花冠から長く突き出た雌しべの様子も違和感があります。よく見ると2本の雌蕊があるのです。通常は雌しべは1本、ここでも違いがあるのです。

花冠の中にピントを合わせると、既に萎れた雄しべの姿が認められます。雄性先熟の花ですから、これはツリガネニンジンらしい特徴ですが、萎れた雄しべの数がやや多いように思えます。
通常5個の雄蕊がありますが、この花には10個ほどの雄蕊が認められるのです。
2つの花が咲く所、1つの花になってしまったように思えます。

ツリガネニンジンの花だという自信が無くなり、葉の様子を見てみると、これも葉が対生していて、3~4枚の葉が輪生するというツリガネニンジンとは違うようです。
でもよく見ると、葉の付け根に小さな葉の痕跡らしきものも認められます。
葉の形には変異が多いようなので、これはツリガネニンジンで良いのでしょうか。
でも、一番下に咲く花は、よく見るツリガネニンジンの花のようです。
その花の辺りで、茎が一度刈り取られています。上部の花は、その刈り取られて残った葉腋から伸びた茎に咲いているのです。
草刈りに遭う、という危機を乗り越えて咲いた花。いつもの花とは違う花を咲かせたようですね。

2013年の花

8月中旬 横浜市内にて

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花の季節に・・・ガガイモ

2016-08-22 21:40:00 | お散歩
ガガイモ[蘿摩](ガガイモ科:キョウチクトウ科[APG])
道端の茂みでは、ガガイモの花も咲き始めていました。
葉腋から花序をだし、いくつかの花を咲かせます。この花序はまだ咲き始めたばかりですね。今にも開きそうな蕾やまだ硬い蕾の姿も見られます。
淡紫色の花がとても綺麗ですよね。もっと白っぽい花も見ることがありますが、この花色の方がガガイモらしいでしょうか。
花を見てもなかなか実の姿まで確認することができません。ここでは何度か実の生る姿を見ていますが、去年は確認することができませんでした。
今年はここで実に出会うことを願います。

2015年の実

8月中旬 横浜市内にて

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花期を迎えて・・・センニンソウ

2016-08-21 19:08:00 | お散歩
センニンソウ[仙人草](キンポウゲ科)
林縁の茂みでは、センニンソウの花も咲き始めていました。
まだ硬そうな蕾も多く、花期はこれからのようです。
センニンソウの葉柄が、湾曲しているのがわかるでしょうか。センニンソウはClematis属(センニンソウ属)で、この仲間はこの葉柄で他物に巻きついて生長していきます。

白い4枚の萼片があり、花弁はありません。
多数の雄蕊と10本前後の雌蕊があります。果実はそう果で、白く長い羽根状の毛が付いているのはご存知でしょう。
生薬として使われることもありますが、葉や茎の汁に触れると皮膚が赤くなり腫れて、水ぶくれができてしまう有毒植物でもあります。使い方次第では、薬用植物となるのですね。
果実が綺麗に生っている様子も久しぶりに見てみたいです。

8月中旬 横浜市内にて

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花の季節・・・ヤマホトトギス

2016-08-20 18:33:00 | お散歩
ヤマホトトギス[山杜鵑草](ユリ科)
林縁の道を歩いていると、ヤマホトトギスの花と出会うことができました。
下に反り返っている花被片、中央部が窪んでいるのもわかります。花の咲き始めかなと思いましたが、花の横には早くも実の姿も見ることができました。
このヤマホトトギスは、丈が30cm位だったためか、何処となくか弱い雰囲気がします。
この花もまた秋の気配を感じさせますね。

2014年の花

8月中旬 横浜市内にて

今日は時折、激しい雨の降る一日でした。日本近海に3つも台風が発生して、被害が広がらないことを願います。
月曜日の朝は大丈夫なのか心配ですね。。。
コメント (2)
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