冬の貴重な?山の味覚「フユイチゴ」。
11月から1月頃に赤く熟し、そのまま食べることが出来ます。
少し、毛が気になりますが、甘酸っぱくて、美味しい野イチゴです。
そのまま食べてもいいんですが、ジャムや果実酒に利用しても楽しめます。
ちなみに、草ではなく、低木性の藤本類になります。
フユイチゴは、森林の土壌環境を示す指標植物です。
常緑樹林帯において、林床植物にフユイチゴが多い森林は「土壌が肥沃な森林」です。
土壌が肥沃ということは、養分が豊富で、樹木の成長も良い!ということになります。
個人的な考えですが、重要なことは、「フユイチゴが多い山は土壌が良い山」ではなく、「フユイチゴが多くなるくらい良い土壌環境が整った」ということ、だと思います。
土壌環境は一朝一夕で整うものではなく、きっと、上層木の樹種や林相、林種、森林整備なども関係し、長い年月が積み重なって、整っていくものだと思います。
良好な土壌環境を維持しながら、森林利用や森林づくりを進めることが出来ているのか。
フユイチゴは、その成果を示す植物ではないかなーと思っています。
皆さんは、どう思われますか?