はぐくみ幸房@山いこら♪

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カニムシ

2019年01月24日 | 昆虫類+αのお話

 山の中には、サソリに似た小さな虫「カニムシ」という生物がいます。

 体長は5ミリ以下の小さな虫で、さらに小型の虫、ダニやトビムシなどを捕食します。

 落ち葉の下など土壌で生活するタイプ、スギやヒノキなどの樹皮下で生活するタイプがいるそうです。

 上記写真の本種は、ヒノキの樹皮で見つけたカニムシで、名前は分かりません。

 「トゲヤドリカニムシ」かな~と思っているところです。

 

 さて、2018年6月、国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所が「マダニを捕食するカニムシ」を発見したと報告されました。

 マダニの新たな天敵とされるカニムシの名前は、「オオヤドカリカニムシ」。

 このカニムシは、アカネズミと共生し、主にコナダニなどを食べているとのことです。

 このオオヤドリカニムシに、マダニの幼虫を与えたところ、ハサミでガッと捕まえて食べたそうです。

 さらに同じサイズのマダニの成虫も捕食するとのことです。

 しかも、オオヤドリカニムシがマダニを捕食する、世界で初めて、天敵であることが示されたそうです

 ちなみに、アカネズミはオオヤドリカニムシを食べないのか?

 研究によると、カニムシが近寄ってきても、少しニオイをかぐだけで、カニムシが毛をつかんで、背中に乗っても、アカネズミは振り落とすようなことはしないそうです。

 ネズミを吸血するマダニを食べてもらうためではないか・・・と推測しており、ネズミとカニムシは共生関係にあるかもしれないということです。

 

 SFTSなどの感染症を媒介するマダニを食べてくれるカニムシ。

 体長5ミリととても小さい虫ですが、マダニの天敵、頼もしいですね。

 サソリに似た虫「カニムシ」。

 山や森に行ったとき、一度、探してみてください。

コメント (1)
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