樹木の葉は、「単葉(たんよう)」と「複葉(ふくよう)」の2種類があります。
「単葉」は下の写真で丸く囲った部分が1枚の葉・・・って、そのままの話です。
次に複様。
複葉は、下の写真で、丸く囲った部分が1枚の葉で、四角で囲った葉を「小葉(しょうよう)」と言います。
次に単葉と複葉の見分け方。
単葉は、青色で丸く囲った葉の基部に「芽」があります。
複葉は、青色で丸く囲った葉の基部に「芽」があり、赤色の四角で囲った小葉の基部に芽はありません。
このように「芽」の位置で、簡単に、単葉or複葉を見分けることができます。
なぜ、「複数の小葉で1枚の葉」という複葉が出来たのでしょうか?
簡単に説明すると、
単葉の樹木では、葉が落葉すると、枝と小枝(分枝)が残るため、これを維持するためのエネルギーが必要になります。
しかし、複葉の樹木は、落葉すると、残すべき枝が少ないため、維持するエネルギーも少なくてすみます。
複葉の樹木は、
「10枚の葉をつけるなら、10枚で1枚の葉にしよう!そうすれば、小枝(分枝)要らずで、エネルギーを抑えることができるぞ!!」
という戦略を取っているんだと思います。
一方、単葉は枝がいくつも分かれているため、いくつもの枝が風で折れても、修復しやすいというメリットがあります。
逆に、複葉は、枝の数が少ないので、一気に折れてしまうと修復に時間がかかるというデメリットもあります。
樹木の葉は「単葉」と「複葉」の2種類あります。
その差によって、生み出される戦略があると理解するだけでも、樹木の観察は楽しくなります。
最後に、今回のまとめを簡単な資料にしてみましたので、ご参考下さい。
※2015年9月の記事を改編