前回の水分屈性に続き、今回は光屈性について。
光という刺激を受けて、成長方向を変える現象を「光屈性」といいます。
光に向かって、枝葉が伸びる現象は、正の光屈性。
光を避けるように、枝葉が伸びる現象は、負の光屈性。
光合成に不可欠な光ですが、状況次第では、樹木も光を避けることがあります。
樹木は、陽あたりの良い部分に「陽葉」、陽当たりの悪い部分に「陰葉」という2種類の葉を光環境に応じて、着葉します。
陽葉は、強すぎる光に対する抵抗力を備え、陰葉は、弱い光を効率良く光合成できる能力を備えています。
例えば、林内の薄暗い環境で生育しているモミ。
ある日、上層木が伐採されて、突然、薄暗い環境から明るい環境に変わったら・・・・
光を避けるような葉の付き方に変わります。
太陽の光・直射日光を避けるように、枝葉の広がり方が変わっていきます。
写真の避け方が、「負の光屈性」ということになります。
ちなみに、本来は、弱い光を少しでも受け取れるよう、こんな感じに葉を付けています。
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