はぐくみ幸房@山いこら♪

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光屈性

2021年01月19日 | 森林・樹木の基礎知識のお話

 前回の水分屈性に続き、今回は光屈性について。

 

 光という刺激を受けて、成長方向を変える現象を「光屈性」といいます。

 光に向かって、枝葉が伸びる現象は、正の光屈性。

 光を避けるように、枝葉が伸びる現象は、負の光屈性。

 

 光合成に不可欠な光ですが、状況次第では、樹木も光を避けることがあります。

 

 樹木は、陽あたりの良い部分に「陽葉」、陽当たりの悪い部分に「陰葉」という2種類の葉を光環境に応じて、着葉します。

 陽葉は、強すぎる光に対する抵抗力を備え、陰葉は、弱い光を効率良く光合成できる能力を備えています。

 

 例えば、林内の薄暗い環境で生育しているモミ。

 ある日、上層木が伐採されて、突然、薄暗い環境から明るい環境に変わったら・・・・

 光を避けるような葉の付き方に変わります。

 太陽の光・直射日光を避けるように、枝葉の広がり方が変わっていきます。

 写真の避け方が、「負の光屈性」ということになります。

 

 ちなみに、本来は、弱い光を少しでも受け取れるよう、こんな感じに葉を付けています。


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