広葉樹資源は色々あるといっても、やはり需要がないといけません
ただでさえ、木材にこだわる人が少ない昨今では、地味な(マニアな)広葉樹の需要拡大はさらに難しい・・・
例えば、ホームセンターに行って、日曜大工の材料を調達しようとします。
スギの板(またはヒノキの板)とホワイトウッドの板、どちらを買うか
多くの方たちは、まず、値段を見ると思います。
そして、安いほうを買うと思います。
もしくは、加工のしやすさ・色具合で見た場合も、ホワイトウッドに手が伸びる人が多いと思います。しかも安い
ホームセンターに行って、スギかヒノキの板しか買わない
真っ直ぐ、スギとヒノキの棚に行く
そういう人は、こだわりを持った方(マニア?)だと思います。
安くて、加工もしやすくて、きれいなホワイトウッドを買う人の気持ちも分かりますし、スギやヒノキなど国産材を使うことにこだわる人の気持ちも分かります。
そして、多くの方たちは前者だと思います。
スギやヒノキですら、そういう状況なので、広葉樹はさらに難しいでしょうね。
値段もさらに高くなりますし・・・
では、広葉樹資源で一番普及しやすい・需要拡大しやすいものは何か?
と考えると「薪」でしょうね。
実際、今、一番普及していますし。
ただし、燃料革命以後、薪の利用は減少し、シイやナラ、カシなどの広葉樹がどんどん大きくなってしまい、薪に適したサイズの広葉樹が身近にありません。
なので、調達が難しい・・・。
どちらかというと、小径木のスギやヒノキが薪として売られているお店の方が多いのではないかなと思います。個人的な主観ですが
薪ストーブを取り入れている一般家庭のほとんどは、薪の確保が大変やと思います・・・。持ち山とか畑を持っていれば別やと思いますが。
その中で、窯焼きピザを営む飲食店など商業ベースでは、カシ・ナラ類の薪を好んで、こだわって使っているようです。
確かに、ウバメガシを薪で使ったとき、火力はもちろん、長持ちする上、煙が少なかったです
その代わり、割るのが大変。刃の目立てが良くないと、刃がくい込まず、はじかれてしまいます
あと「シイタケ原木」。
薪同様、確保が難しい・・・。
地域によって、異なると思いますが、シイタケ原木の規格は、直径9~15cm、長さ0.9m。
統計によると、1本あたりの単価は、コナラ247円、クヌギ264円。
スギやヒノキの1本売りの単価と比較すると1.5~2倍はあると思います。(これは、ささっと、電卓で叩いた感覚的な数値です。)
ちなみに、統計によると?当たりの平均単価は、コナラ21,618円、クヌギ22,732円
単価の話はさておき・・・
シイタケ原木(薪も)は、植栽してから15~20年程度で売ることが出来ますが、スギやヒノキでは、そういきません。
最低でもスギ30年、ヒノキ40年。柱角がとれるサイズになればの話ですが・・・。
机上の空論になりますが、シイタケ原木や薪なら10~20年サイクルで売ることも可能です。
しかも、萌芽更新なので、植栽不要
というわけで、只今、我が家の竹林を伐採して、コナラへの樹種転換を進めています
現在の進捗率は10%くらいですけど・・・。
一応、薪とシイタケ原木の両方を視野に入れた計画ですが、目的は売ることよりも、自家利用
でも、きっと、欲しいという方がいれば、売ると思います
山って、資産なんですよね。
なので、植栽した木を、山を手入れすることで、自分の資産価値を上げることにつながります。
そして、その木を、山を見て、売ってほしいと言われたら売る。(そのためには、買い手や需要者を考えて、欲しいと思える木を育てないといけないと思います。)
しかも、搬出するのは買い手なので、こちらの搬出費用の負担0です。
それまでの手入れ費用は掛かっていますが
自分で手入れした場合は、自家労働なので、実質0ですね
我が家の竹林は、ほとんど放置している上、タケノコくらいしか価値ないです。
おまけにイノシシとの競争という条件付き。
しかも、競争に負けると、イノシシの繁殖成功率を助長させてしまう
なので、我が家の竹林は負の資産です。
頑張って、価値のあるコナラ林という資産に転換させたいと思います
という風に考えると、休耕田にクヌギやコナラを植えるのもアリだと思うんですよね・・・
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