食べられる野草(野菜?)クレソン。
クレソンは、湿地に育つアブラナ科の多年草で、標準和名は「オランダガラシ」といいます。
食べ方としては、サラダ、煮浸し、和え物、味噌汁、鍋物など生で食べる・炒めて食べる・茹でて食べると、色んな食べ方を楽しめる優秀な野草です。
味は「カイワレダイコン」に似ていますが、苦みと辛みは、カイワレダイコンの方が上かも。
カイワレダイコンが好きな方は、クレソンも気に入ると思います。
以下、僕好みの調理方法です。
サラダとして食べる場合、太い茎は使わず、先端よりの柔らかい茎と葉を使います。
柔らかい茎だけを使うことで、サラダに適したシャキシャキ感と一緒にクレソンの苦みと辛みが楽しめます。
和え物の場合。
サラダの様に茎が細い/太いとか、気にせず使います。
サラダで使わなかった太い茎は、和え物にしてもOK。
和え物としての歯応えを楽しむには、太い茎がベスト!
今回は、出汁醤油で味付けし、ゴマを振りかけました。
そして、煮浸しの場合。
和え物同様、茎が細い/太いを気にせず・・・いや、太い茎は多い方が美味しいです。
今回は、お揚げさんと一緒に炒め、みりんと醤油で味付け♬
炒め物は、太い茎をたくさん使った方が、よりクレソンを楽しめます。
クレソンは、湿地など水気の多い場所に生育しており、身近な食べられる野草として繁茂しています。
クレソンの葉は奇数羽状複葉で、側小葉は1~4対(下の写真は3対)。
そして、クレソンの葉は三行脈。
葉の基部から3本に分かれる葉脈を「三行脈」といい、クレソンの葉は、まさにそれ。
この三行脈、赤味がある・少し赤味がかる・赤味がないという3パターンがあります。
上の写真と比較しながら、「クレソンかな?」と思ったら、葉を少しかじって、口の中で噛み噛みし、苦みと辛みを感じたら、クレソンかも・・・(このあたりは、個人の責任で試して下さい(^_^;)。)
さて、クレソンを採取するにあたって、大事なこと。
もし、クレソンを見つけて、採取する場合は、必ず土地の所有者などの許可を得て下さい。
その辺にたくさん生えているし、野草だし、自然のものだし、という都合の良い解釈をして、勝手に採取しない様に。
きちんと許可を得る・一言断りを入れてから採取する。それがマナーです。
クレソンは育て方も簡単です。
採取したクレソンは、水に浸けておくだけで、根が出ます。
根が出たら、ポットに植えてもイイし、水気が多い場所なら直接植えてもOKです。
ただし、クレソンを植える・育てる上で大切なことがあります。
クレソンは、ヨーロッパ原産の外来植物で、繁殖力が旺盛なため、水辺や湿地に生育する希少な在来植物を脅かす一面を持っています。
このことをしっかりと理解した上で、育てて下さい。
クレソンは、外来生物法において「要注意外来生物」に指定されています。
地域によっては、水辺や湿地の植物を守る・維持するため、クレソンを駆除しています。
クレソンは、食べやすくて育てやすい魅力的な自然の資源ですが、一方で、繁殖力が高い外来植物で希少な在来植物を脅かす存在であることも忘れないで下さい。
「食べることの楽しみ」と「あるべき自然の姿」。
このバランスを考えることが出来るクレソンは、教育的にも魅力的な資源ですね。
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