夏の渡り鳥「ヨタカ」。
あまり野鳥に関しては詳しくないのですが、ヨタカは夏になると日本全国の低山帯に渡来する夏鳥です。
夜になると「キョキョキョキョ」と独特な声で鳴きますが、僕は聞いたことがありません(^_^;)
ヨタカは、伐採跡地や林道終点の広場など明るい森林や林縁部を好み、昆虫類を補食します。
昔は、造林が盛んで、林道工事も盛んだったという背景もあり、ヨタカの生息に適した環境が多く、生息数も少なくなかったようです。
しかし、造林したスギやヒノキが成長し、林道工事も減少し、開けた空間が徐々に減るとともにヨタカの数も減少したのか、現在は、レッドデータブックでは「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています(地域によっては「準絶滅危惧」の指定も)。
近年は、皆伐も増えてきたので、それに伴い、ヨタカが生息できる環境が増えるといいなと思います。
なお、皆伐が増えれば良いというわけではありません。
皆伐後に造林し、下刈りを行うことで、ヨタカの環境が整います。
下刈りもせず、放置すると、キイチゴ類やタケニグサなど背丈の高い植物が繁茂してしまうと、ヨタカも住み着きにくくなると思うので・・・。
ちなみに、ヨタカの卵は小さく(3cmくらい?)、巣らしきものもなく、地面に無造作に産卵されています。
めっちゃ、分かりにくいので、草刈機で蹴散らしたり、うっかり踏んだりしないであげて下さいね (^_^;)。
僕がヨタカと初めて出会ったのは、2007年の夏。
ケガをしたのか、足を引きずりながら地面をピョンピョン歩くヨタカとばったり出会い、それを追いかけると、突然、飛び立ち、目の前の防護柵の支柱に止まりました。
この動きを見て、「なるほど!弱った動きを見せつけて、こっちへ誘導したな。と言うことは、反対側に何かあるなー。」と、感づき、反対方向へ向かうと、羽根を広げて怒り出すヨタカ。
その先に、卵が2個、無造作に置かれていました (^_^;)。
そして、半月後。
卵が雛に!
残念なことに、卵2個に対して雛は1匹・・・。
もちろん、この雛に近づいたときも・・・・
めっちゃ、怒られました。。(-_-)
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