今日は、和歌山県と環境省のレッドデータブックで「絶滅危惧ⅠB類」に指定される希少な植物「コウヤシロカネソウ」を見に行って来ました。
案内していただいた方のお話によると、4~5年前に来た時よりも数は減少しているとのこと。
すぐそばにスギの人工林があって、そこが間伐されたことで光が当たるようになり、以前よりも乾燥が進んだため、数が減少した可能性が考えられます。
間伐は大事ですが、希少種に悪影響を与えるということも考える必要があるかと思います。
そのためには、希少種の存在を知らないといけないわけですが・・・。
希少植物が絶滅に追いやられる原因の1つとして「盗掘」が挙げられます。
この盗掘を防ぐため、生育場所などの情報は学術的な関係者に限られていますし、あまりオープンされていないことが多いです。
しかし、学術的な関係者の高齢化や減少が進んでいます(こういう分野でも高齢化と減少が問題になってます・・・)。
これからは、希少植物の情報を共有し、地域を含めた管理体制を整えていく必要もあると思います。
「言うは易し」ですが、管理体制とか、そんな堅苦しいものではなく、企業などが取り組む保全活動(CSR活動)と結びつけてもいいですし、観光資源として管理してもいいと思います。
たかが植物ですが、ストーリー性を生み出せば、1つの取り組みにもなるな~と、いつも妄想している所。
そして、こういう希少種に配慮した森づくりや林業経営を行っている山から木材を生産しています・・・みたいな営業もアリやと思うんですが。
FSCなどとは異なった見える形でのPRにも使えるんじゃないかと・・・
それにしても、こんなに小さくひっそりと咲く姿。心が和みます。
あと、こんな植物も
クジャクシダ。
タニギキョウ。これは普通種。
イワタバコ。天ぷらにすると美味しい。
ウワバミソウ。実は、自生種は初めて見た。これも山菜。
ミヤマスミレ(たぶん)。
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