リアル『ナイトドクター』

2021年07月12日 14時13分28秒 | コメディのかけら
先日、小指を負傷して、
夜間の救急外来に行った時のことだ。

救急外来に行くのは約20年ぶり。
前回は腹痛だった。

傷の具合が心配だったが、
夜間の救急病院に来たことに、
ちょっとワクワクしていたのも事実だ。

ロビーで10分ほど待って、処置室へ。
対応してくれた看護師はとても優しかった。

医師が来た。若い男性の医師だ。

名札を見せて、
「研修医の○○です」

お、出た、研修医。
いよいよドラマみたいだ。

研修医は僕の傷を数秒見ると、
無表情かつ無言で去っていった。

自己紹介だけ!?

入れ替わりに若い女性の医師がやってきた。
「当直医で呼吸器外科の○○です」

呼吸器外科か。
あまり聞かないなあ。
でも、一応外科だからなあ。

女性医師は口には出さないものの、
内心「うわ~っ」と思っている表情で、
傷口を観察した。

結局、縫合するほどではないという診断。
洗浄し、キズパワーパッド的なもので処置をした。

翌朝。
言われたとおり、処置外来で整形外科に行った。

整形外科の看護師が僕の指を見て、
「それ、自分で巻かれたんですか」
「いえ、こちらの先生に」
「…」

これが僕の体験した、リアル『ナイトドクター』