最近の フォード はなかなか面白い。
とはいえ、本国 アメリカではなく、ヨーロッパのフォードのお話し。
ふわふわ、どろどろ なアメ車は興味無いなぁ。
増してや、ガソリンを道路に撒いて走るような超高燃費(低燃費の反対)車は、環境に優しくないだけでなく、財布にとっても厳しい(怖。
マスタングとかマッチョで恰好イイけど、日本で乗る車としては勿体ないし、良い所が生かせなさそう。
が、ヨーロッパを舞台に展開する ドイツのフォードは、昔からある フォード とはだいぶ毛色が違うらしい。
最近は、自動車賞を総ナメして話題になった 1リットルの 「エコブースト」エンジンを搭載した「フィエスタ」 辺りから、日本のメディアも活発に取り上げている。
「おぎやはぎの愛車遍歴」 の中でも 、両名が絶賛してたのが印象的だったな。
その フォード が世界ラリー(WRC)で大活躍させた 「フォーカス」。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150908_720206.html
既存の 「キネティック・デザイン」 という躍動感ある 「顔」は、ちょっと ダースベイダーのマスクを連想させるような攻撃的(?)なものでしたが、今回のモデルチェンジでかなりスッキリとした顔に。
もともとの流れるように美しいボディーラインは、ドイツ車とも、イタリア車とも違う。
ちょっとフランス車の印象に近いようにも見えるけど、やっぱり フォード らしさが生きてる。
今回、2LのNAエンジンから、1.5L のエコ・ブースト(ターボ付き) エンジンにダウンサイジングです。
ボディーサイズから、対向馬は ゴルフ、308、V40、Aクラス と、日本でも人気のクラス。
とはいえ、自身が車を選ぶ時の必須項目、「四駆(AWD)」 「ディーゼル」 のいずれにも該当しないのに、なぜに気になってるのか。
一つが、輸入車なのに、国産車の仕様に極めて近くなってる事、です。
一般的に、輸入車は 右ハンドルであっても、ウィンカーレバーは左に、ワイパーは右にと、日本車と逆に付きます。
これはISO、世界共通で決まってるため。
ところが、今回の 「フォーカス」 は 右ハンドルで、「右ウィンカー」 なんです。
一説に、日本に入って来る 「フォーカス」 は、タイの工場で作られてるからとの事。
タイも日本同様に、左側通行の国ですもんね。
そこで強引に 「右ウィンカー」 にしちゃったらしい(笑。
それと、CX-3 や デミオ で不満な、逆側付けのサイドブレーキレバーですが、「フォーカス」 はハンドルの方向でちゃんと方向を揃えて生産されてます。
些細な事ですが、たいせつな人と車のインターフェイス部ですからね。
カーオーディオは、日本で撤退して久しい SONY製。
これは構成を考えると、マツダコネクトよりは音に煩い人がいじりやすいかな?
フォード のラインナップも、多くの輸入車同様に 「カーナビを付ける事を重要視してない」。
後付けのポータブルナビが、送風口を塞ぐモデルも…。
ところが、「フォーカス」 だけはオプションで、ソコソコのナビゲーションがインダッシュで使えるらしい。
あの V40でも、画面が小さく、機能が限定的で日本では使わない人が多いと聞いたのに。
日本人はとても カーナビが大好き、それもかなりの欲張り(機能)です。
今度の 「フォーカス」、細かいツボを突いてますね。
次の改良点が、パドルシフト。
既存モデルは、シフトノブの 「脇」 に付けられた トグルスイッチを押してシフトするという、理解に苦しむモノでした。
これは 「フィエスタ」 も同様で、あまり歓迎してる話しは…。
これが普通にハンドル部へ 「パドルシフト」 として装備された、やっぱりこの方がシックリ来る人、多いですよね。
メーターは必要なものがアナログメーターで示される、ちょっといろいろ付き過ぎな感が。
とはいえ、マツダの単眼+液晶 の 「端折り過ぎ」 で情報が掴めない のに比べれば、ありがたく見える。
ペダルが吊り下げなのは、オルガン式アクセルを用いる マツダ車の方が操作しやすそうだし、疲れなさそう。
次に気になってるのが、その足回り。
もともと、「フォーカス」 の足回りの良さは別格という人も。
ヨーロッパの石畳やダートから、速度無制限のハイウェイまでカバーする厳しい要求で鍛えられた足腰は、日本でも魅力的になるハズ。
国内仕様の車の多くが、良路を前提とした 硬めでストローク感の薄いものになりがちな中、ユッタリでドッシリと常に路面をトレースする(と書かれてた)らしい 「フォーカス」 には、ちょっと魅力を感じてしまう。
変速機は、先代の6段デュアルクラッチを止め、6速ATで煮詰めてきた辺り、世界的に トルコンAT の見直しが進んでる一端を感じてしまう。
180ps、24.5kg という新エンジンの力も、これまた魅力です。
が、こちらはハイオク仕様で、JC08が 14.3km/L と、 改善されてきたとはいえ 「エコカー」 と呼ぶにはかなり抵抗が…。
実は 「フォーカス」 には、ヨーロッパで 「フォーカス ST DIESEL」 というスポーティーグレードがあり、185PSの強烈なモデルとなってます。
動画サイトを見ると、アイドリング時の 「ディーゼル音」 は確かにするものの、ひとたび走り出すとガソリンエンジンに似た官能的なエグゾーストノートで豪快にスピードメーターの針を200km以上に飛び込ませてます。
ほんと、この音が物凄く迫力あってイイ!
燃費も悪く無いディーゼルエンジン、これが日本に入ってきたらと考えると、ゾクゾクしますね。
じゃぁ四駈(AWD)は?
つい先日、「フォーカス」 にスペシャルモデルがデビューしたばかり。
「フォーカス RS」、350psを越える AWD のスーパースポーツです。
さすがにそんなバケモノは不要ですが、同じ系列の車に AWDの機構があるなら 機構の転用があるかも。
と、相変わらず都合の良い事を考えてたら、今度の フォード フォーカス がかなり魅力的に映ってきたワケです(笑。
日本車からの乗り換えに、インターフェイスの親和性をダントツ高めてきた 「フォーカス」 が気になる。
今後に注目です♪