ネットニュースに、西日本で初の 「バスに客貨混載」 とあった。
路線バスに、「宅配便」 の機能を持たす(人と荷物ね)という事らしい。
これは 「失礼なイメージ」 なのですが、山間部など輸送手段が厳しい地域では ずっと行われていたと思い込んでました(汗。
確か中学生の頃だったか、父に連れられて 十日町の親戚から、苗場山に登るため路線バスに乗った時の事。
小赤沢温泉 から登山道に入るため、ノンビリと景色を眺めてました。
(この時、下山時に山肌をゴッソリと掘り返してました。後にソレが苗場スキー場だと知る。そんな時代です。)
あるバス停で留まり、お婆さんが荷物を運転席の脇に置いた。
「重いから一端置いたのかな」 と思ったら、運転手と軽く会話して 「降りて行った」 !?
親父に、「何で荷物だけ載せたの?」 と聞くと、「街と違って運ぶ方法が限られてるからだ」 と教えられた。
確かに、冬になれば数メートルの積雪で埋もれる豪雪地帯は移動が限られるのか。
今ほどマイカーも普及してなかったし。
暫く走ると、別のバス停で乗り込んできた方が、その荷物を持って行った。
「なるほど、郵便(当時は宅配便が今ほど便利でなかった)で送るほどでない荷物なら、路線バスにお願いするってのは実に合理的だな」 と感心したものだった。
恐らく、後日まとめて輸送料を払うのだろう。
地域に密着した ローカルな路線ならではのほのぼのとした光景でした♪
もっとも、今は物騒な事件が増え、置き引き とかにも対策せねばならないのかもしれないなぁ。
いろいろな意味で、人 と 人 との距離が近くて優しい時代だったような気がする。
ほとんどの家が、玄関にカギなんてかけて無かったし(鍵の無い家ってのもあった)。
と、「客貨混載」 で思い浮かぶのはこんな思い出です(笑。
そういえば、国鉄(現JR) にもそうした車両があったっていう記録を見た事がある。
元々は客車で、利用客が過疎化で減った分を、半分貨車(又は郵便車)に改造してたっての。
あれなら、1両に 人 と 荷物 の両方が載せられて効率良さそうに思うのだが。
今はJR貨物とかって、完全に分離してるから 、輸送費だの何だのって厳しくなって運営が行き詰まってると聞く。
もしかすると、鉄道 も バス(タクシー?)も、 今後の 業務効率化のキーワード として、「客貨混載」 って有効なのかもしれない。
温故知新、昔行われてた事のメリットを見直したら、この時代でも生きる事って、意外とあるのかもしれませんね。