国が始めた ディーゼル車の 「走行中排気検査」。
昨年のVW(ワーゲン)の偽装事件の影響がこんなところにも出てきた。
記事では、トヨタ、日産、マツダ、三菱の 6車種で検査とある。
車種名が無いので推測だが、「プラド」 「エクストレイル(先代)」 「デリカ」 「パジェロ」 「アテンザ」 「デミオ」 辺りが対象になったのかな?
既に 「エクストレイル」 にはクリーンディーゼルが消えてるが、現行車種と考えればこんなところ、か。
結果は4車種が、最大で基準値の10倍の NOx が出ていたという。
まぁ予測範囲内かなぁ(汗。
昔のディーゼル車に比べたら、桁違いの進歩を感じずにいられない。
三菱ジープの J54、ガス検を通すのにどれだけ浄化装置に苦労したか…トホホ。
脱線。
排気温が高まる前の浄化装置カットが、冬場の試験で酷な結果を出したのではとの見解が。
この辺り、三元触媒で排気ガスをクリーンにする 「ガソリン車」 もにたような事が言えるんだよね。
(ガソリン車 が基本クリーンだとか信じてる人はいないと思うけど…)
とはいえ、マツダの2車のみが好成績を残したという辺り、大がかりな後処理装置(これがディーゼル車の価格を引き上げる)を不要にした 世界最先端の技術力には、今さらながら驚かされる。
ん、マツダの2車って、SKYACTIVE-D2.2 と SKYACTIVE-D1.5 の両方とも合格ライン突破って事か♪
トヨタの検査車両は現行の「プラド」 だと思うんだけど、凄い熱効率を実現した最新クリーンディーゼル(尿素SCR)を用いても、国の基準値は厳しいって事か。
でも、先の 「NOx総量削減法」 が強行され、ほぼ全てのディーゼル車が 車検継続不可能(個人の財産の保護に反してないか?)になった悪夢が、研究機関やメーカーの技術努力で ここまで高性能でクリーンにまで進化した事を考えると希望にも思える。
障害、壁 が立ちはだかる度に、メーカーは新たな技術を生み出し 「進化(深化)」 してきた日本。
VWの40倍以上に比べたら、結果の振るわなかったメーカーの約10倍なんて全然優秀!
そりゃ、「出産」 に例えるまでもなく、どんな新しいモノでも 「生みの苦しみ」 はハンパじゃない。
規模の小さな 「マツダ」 がここまでできるのだから、他のメーカーにできないワケが無い。
ヨーロッパのディーゼル普及から10年以上遅れてる日本勢が、ここまで食らいついてる事が素直に嬉しい。
頑張れ、国産クリーンディーゼル達。