録画しておいた、WEC 第5戦、アメリカラウンドをやっと見終った。
まぁ、今年のパターンで、LMP1クラスは 「トヨタ以外」の上位争いです。
日産は車両開発拠点のアメリカにも、やはり参加せず(データ取るには良い機会もスルーか)。
テキサス州の砂漠気候を考えてか、スタートは夕方。
ゴールは午後11時過ぎという、ほとんどナイトレース。
それでも気温が相当高い。
解説にもあったが、西洋人は瞳の色が薄い方が多く、アジアの黒に対して 「夜目」がとても良いとの話し。
そのせいか、オープン3年目のサーキットは街灯がかなりまばらで、ライトが照らさないと真っ暗同様なんですね(汗。
これでも十分走れてしまうあたり、日本人ドライバーが 西洋ドライバーに耐久レースでなかなか追いつけない理由のひとつなのかもしれません。
有名なフランスの、ル・マン 24h も 郊外エリアになればほぼ真っ暗だし(汗。
いろいろなレースの放送を楽しんでるのですが、国内の SUPER GT で、「世界的に見てもハイレベルなクラス」 と解説される事が多いけど、何となく偏ってる感が残る。
確かに、GT500クラスの規格外とも言うべきハイパワーマシンは凄いし、GT300 クラスとの混走という条件下でのバトルスキルは素晴らしいと思う。
でも、最長ラウンドでも 約6時間。
走行は昼間のみで、遅くとも夕方まで。
近年は 国内レーサーが WEC(FIA) に挑戦するケースが多いけど、目立った成果を出してるという話しはあまり聞かない。
これはやはり、国内戦のみでは 「暗所スキル」 や 「耐久戦スキル」 が世界レベルを前にすると弱いのではと最近考えてます。
それでも、ニュル 24h 等に積極的に参加するレーサーが増えたりと、今後の日本勢の可能性を感じる話しも多く、次の時代が楽しみでもあるのですが♪
解説を聞いてて面白かったのは、昼夜を跨ぐ際の運転の違い。
昼間しか走らない日本ではあまり関係無いけど、今回のアメリカラウンドのように、砂漠の陽気は昼夜で極端に変わりますよね。
昼間は灼熱なのに、夜になると氷点下近くまで下がるとかあるらしい。
気温が下がると、「空気密度」 が高まります。
同じ量の吸気に対し、より大きな出力が得られる事になる。
また、タイヤ温度の低下により、ハイグリップな状態が長時間持続するのも、昼間とは全然変わるのだという。
路面もラバーコーティングのような現象で、タイヤのグリップを更に高める事になるそうで。
ハイブリッド車の場合、高温で効率が落ちる モーター や バッテリー の性能が戻る事で、これまた理想的な出力特性を得られる。
まぁ、これは市販のハイブリッド(EVも)車も同じ事ですね。
この特性の差を、車によってはドライバーがエンジン特性を切り替えたり、調整して走るのだとか。
コースによって特性を調整するという話しは多いが、エンジンの特性そのものを切り替えるという発想は国内戦ではどうだろう、あるのかな?
そんなこなで、視界確保は難しくなるが、下手すると日中以上に良いラップが得られる夜間スキル、これはWECのような耐久選手権を視野に入れたら、やっぱり度外視できない。
国内で経験が積めないとなれば(夜間は周辺住民への騒音問題で基本走れない)、海外への武者修行が良いレーサー育成には欠かせないのでしょうね。
というような事を考えていると、別のレースなんだけど、やはり国内の SUPER GT より、WEC の方が挌上感が漂ってしまう。
ただ、この番付みたいな考え方は宜しくないと判ってはいるのですが(汗。
いよいよ、来月に迫った WEC 第6戦 日本(富士)ラウンド。
できればこの目で、実際に見てみたいところ。
今は一部の方しか走るチャンスを掴めてないけど、近い将来は日本のレーサーが、日本の車で走るようになったらと夢が膨らみます。
やっとトヨタがトップ争いに絡める車とチームを実現しつつあるんだから、次は人材、頑張れ日本!