いよいよ、本格的なヘビーデューティーなクロカン四駆の幕が下りる気がする。
トヨタの 「FJクルーザー」 が生産を終了するとの事。
「プラド」 と並び、シッカリとした ラダーフレームを持つ 強固なシャーシが魅力だった。
「ランドクルーザー」 の文字を持たないが、顔つきなんざ まんま 往年のFJ40/BJ40のオマージュです。
ボディーはボテボテと肥え太り、武骨なイメージは薄いけど 日本で乗るにはちと大き過ぎた(汗。
とはいえ、現在の国内で入手できる 数少ない本格クロカン車 のひとつ。
それが終わるってのは、やはりどこか寂しいのです。
免許取ってから、都合3台も 三菱ジープ のハンドルを握ってきた身としては、余計にそう思ってしまう。
道が狭く、不整地の多い日本では、「ジムニー」「ランクル(40/70)」 「三菱ジープ」 等はベストサイズで、アウトドア趣味には最高の 「相棒」 でした。
スキーに行く時、かなりの確率で出会った スリップして動けなくなった車を、幾度となく牽引したりもした。
ラダーフレームで足回りが強固だからこそできる、モノコックにはできない柔軟な対応力は 心強かった。
日本は 「災害」 の多い国。
「阪神淡路大震災」 の時も、仲間の 「ランクルBJ42V」 と 「ビッグホーン」 が救援・援助物資と 看護婦(看護師)をのせ、いち早く神奈川から現地に入った。
多少めくれたり、障害物が散乱する道路も こうしたクロカンヨンク と呼ばれた車は容易に対応できたんですね。
時は流れ、「ランクル70系」の生産が終わり、山間部の公用車/作業車 に選択肢が無くなる時代に。
ラダーフレームの車なら、冬はスノープラウを押して 除雪に使えたり、災害時に重機器を運んだりと実に役立っていたのだが…。
作業車として考えると、ラダーフレーム式の車は修理が簡単で寿命が長い。
上屋が腐っても、フレームが生きてればナンボでも再生できる。
戦時中のジープ(Jeep)が、どんなにグチャグチャになっても、短時間で直せた辺りからも伺える。
思うに、ラダーフレームの小型四駆は 日本の風土にとてもマッチしていた気がする。
そんな流れを汲む 「FJクルーザー」 が生産を終える。
用途は完全にレジャー用だが、血筋は間違いなく 強靭な ランクルでした。
…、まぁ巨体な車には興味薄いので 本音は 「そうなんだ」 程度なんですが(汗。
先に1年間の限定販売で、オーストラリア仕様の 巨体な 「ランクル70」 が販売された。
サイズと、燃費に厳しいエンジン(4LのV6)、高い維持費(1ナンバー)で 落胆した人、多かったのではないだろうか。
安全法規等で難しいのは判るけど、個人向けのみならず 公用向けを視野に 往年サイズ(LC70/73)の 「ランクル70系」 を、「プラド」 に搭載した 1GT-FTVクリーンディーゼル を心臓に再登場させて欲しいもの。
きっと 「トヨタ」 ならできる!(ブリザードでもいい)
ね、小鑓さーん♪
既に少数意見だと思うけど、「選べる小型のディーゼル四駆が無くなった!」 と残念がってる輩、きっとまだまだいると思うのは私だけだろうか…。
願う、復活 「ランドクルーザー 70系」 、日本ジャストサイズディーゼル~